「50-50」到達、HR&打点のリーグ2冠など歴史的なシーズン 全米野球記者協会(BBWAA)が選出する最優秀選手(MVP)が21日(日本時間22日)に発表され、ナ・リーグではドジャースの大谷翔平投手が満票で2年連続、3度目となる受賞を果た…

「50-50」到達、HR&打点のリーグ2冠など歴史的なシーズン

 全米野球記者協会(BBWAA)が選出する最優秀選手(MVP)が21日(日本時間22日)に発表され、ナ・リーグではドジャースの大谷翔平投手が満票で2年連続、3度目となる受賞を果たした。米番組「MLBネットワーク」には真美子夫人、デコピンと登場。「ドジャースの一員としてもらったと思う」と笑顔を見せた。

 昨年9月に右肘を手術した大谷は、今季打者に専念。3冠王こそならなかったものの、キャリアハイの54本塁打、130打点で2冠に輝き、打率.310はリーグ2位。盗塁数も激増し、MLB史上初となる「43盗塁-43本塁打」を達成すると、「54本塁打&59盗塁」まで記録を伸ばした。

 受賞はエンゼルス時代の2021、2023年に続く3度目で、回数ではMVP受賞はバリー・ボンズ(7度)に次いで歴代2位タイとなった。両リーグでMVPになったのはフランク・ロビンソンに次いで史上2人目となる。

 ドジャースで今年チームメートとなったクレイトン・カーショー投手の口からMVP受賞が知らされた。大谷は笑顔を見せ、「本当にドジャースの一員として、代表してもらったと思っているので、それぐらいこうみんなで掴み取ったシーズンもそうですし、ポストシーズンもワールドシリーズもみんなで掴み取ったものだと思ってます」と言及した。

 また、今季は打者専念でさらなる成績を残さないと難しいのではとの質問も飛んだ。大谷は「MVPを取りたいなと思ってシーズンには入ってないので、本当にドジャースの一員として、ファンの人にもチームメートにも認められたいという思いで、特に前半戦はそういう感じでやっていました」と明かした。

 1973年にア・リーグが指名打者制を導入して以降、指名打者専任の受賞者は初めてとなる。米野球データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出するWARは「9.2」を叩き出し、シーズンの65%以上を指名打者として出場した選手ではエドガー・マルティネスが1995年にした「7.0」を大きく更新し、歴代最高となった。

 最終候補にはメッツのフランシスコ・リンドーア内野手、ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手が入っていた。(Full-Count編集部)