阪神時代は満足のいく結果を残せなかったロハスJr.(C)産経新聞社 来季は日本か、韓国か、はたまた米国でのメジャーリーグ復帰か。元阪神の助っ人で、今季はKBO(韓国プロ野球)リーグのKTウィズでプレーしていたメル・ロハスJr.の動静が小さく…

 

阪神時代は満足のいく結果を残せなかったロハスJr.(C)産経新聞社

 

 来季は日本か、韓国か、はたまた米国でのメジャーリーグ復帰か。元阪神の助っ人で、今季はKBO(韓国プロ野球)リーグのKTウィズでプレーしていたメル・ロハスJr.の動静が小さくない注目を集めている。

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 キッカケとなったのは、米球界の事情通による報道だ。現地時間11月12日にMLBの公式メディア『MLB INSIDER』のマイク・ロドリゲス記者が自身のXを更新。そこで「日本の2球団とMLBのナショナル・リーグの球団が獲得を狙っている」と大々的に伝えたのである。

 この一報によって日本国内でもロハスJr.の再挑戦の話題は広まった。

 21年から2年間、阪神に在籍していたロハスJr.。だが、NPBでは通算打率.220、17本塁打、48打点、OPS.697と鳴かず飛ばず。世界的に流行した新型コロナウイルスの感染拡大の影響で合流が遅れた影響はあったが、20年にKTウィズで打撃二冠王(本塁打&打点)とリーグMVPを獲得した打力を期待した熱心な虎党たちの失望を買ったのは事実だった。

 ただ、24年シーズンのロハスJr.は韓国球界で再ブレイク。全144試合に出場を果たすと、打率.329、32本塁打、112打点、長打率.568、OPS.989のハイアベレージを記録。打率、本塁打、打点の3部門でリーグ10傑入りを果たすなど堂々たる活躍を見せた。

 KBOでは、まさに「水を得た魚」。馴染んだ環境で真価を発揮した助っ人が、一度「ダメ助っ人」のレッテルを貼られたNPBで再びキャリアを構築すると決断を下せば、蜜月の関係と言われるKTウィズにとってもショッキングなニュースとなる。

 韓国メディアでもロハスJr.の動静は注視されている。日刊紙『朝鮮日報』は「KTウィズは最高の外国人打者をふたたび逃す悲劇を迎えることになるのか」と書き出し、再契約について「(再契約を)しないというのはおかしい」と断言。そして、「我々はとにかく彼を望んでいる」という同球団のナ・ドヨンGMのコメントを紹介した上で、今回の争奪戦を次のように読み解いている。

「海外メディアが伝えるほど、競争状況は深刻ではない。ロハスは来年35歳になるが、メジャーリーグ球団がこの年齢の選手に契約を提示するケースはあまり多くない。さらに日本の球団も一度失敗した選手への再接近は慎重になる場合が大半だ。カギは待遇だ。両者が適正なラインで妥協点を探せば、KTウィズとの再契約発表もすぐに出るものと見られる」

 韓国球界で異彩を放つベテラン助っ人はいかなる決断を下すのか。NPB復帰となれば、話題沸騰となるのは必至だが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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