11月21日に開幕したWRC最終戦ラリージャパンで、ドライバーズタイトルをかけての最終決戦を迎えるヒョンデのティエリー・ヌービルとオィット・タナック。スタートを前にした心境を語った。 ティエリー・ヌービル ──いまの時点ではどのような感触で…
11月21日に開幕したWRC最終戦ラリージャパンで、ドライバーズタイトルをかけての最終決戦を迎えるヒョンデのティエリー・ヌービルとオィット・タナック。スタートを前にした心境を語った。
ティエリー・ヌービル
──いまの時点ではどのような感触ですか?
「とてもワクワクしているし、なんとかこのラリーでいい結果を出してフィニッシュしたいね。始まってしまえば、普段と同じ。忙しく準備して、いつもどおりのルーティンをこなすだけ。それ以上のことはできない。確認はすべて済んでいるし、予測不能なのは金曜日の朝の路面コンディションだ。それについてはいまの時点では何もできない」
──このイベントにどのように取り組みますか?
「最初の数SSでは、自分のフィーリングに忠実にいく。後はほかのドライバーのリザルト次第で合わせていく感じかな。序盤は自分のフィーリング優先だ。シェイクダウンでも、いつもどおりのリズムで走った。プッシュしたらリスクを負うし遅すぎてもリズムを崩すし、そのバランスが重要になる。マニュファクチャラーズタイトルも考慮に入れて、それに貢献できるようなら貢献したい。それはチームメイトの状況にもよる。チームメイトたちの方が僕より速いと予想している」
オィット・タナック
──タイトルの可能性を残していますが、フィーリングは?
「多くのプレッシャーがあって、ドライバーズタイトルはどちらかというと理論上のみの可能性だと思っている。マニュファクチャラーズタイトルはまだどうなるか分からないので、昨年のようにトヨタに1‐2‐3を獲られたくはない。だから優勝争いに絡みたいし、競争力を発揮したい。順位を維持するためにしなくてはならないことは多くある」
──ターマックでのマシンのフィーリングは向上しましたか?
「そうであってほしいね。ドイツ(セントラルヨーロピアンラリー)でのフィーリングは良かったし、シェイクダウンの感触も悪くはなかった。でも、ラリージャパンはとても特徴的なイベントだし、ヨーロッパの舗装路とは比較できない。昨年のラリージャパンは、このクルマではなかったので、どのような状況になるかを予想するのは難しい」
──様々な目標があると思いますが、どれを優先しますか?
「現在の状況からすると、いま明確な目標を挙げることは難しい。マニュファクチャラーズタイトルに関していえば攻める必要があるし、週末を通じての状況に応じてどのように反応するかを見てみたい。最初からいいリズムをキープしたいと考えている」
(Keiko Ito)