名牝系から新たな重賞ウイナーが誕生するか。サリオスの甥となるサラコスティ(牡2、栗東・池添学厩舎)が、京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)で初タイトル獲得を狙う。 サラコスティは父エピファネイア、母サロニカ、母の父ディープ…
名牝系から新たな重賞ウイナーが誕生するか。サリオスの甥となるサラコスティ(牡2、栗東・池添学厩舎)が、京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)で初タイトル獲得を狙う。
サラコスティは父エピファネイア、母サロニカ、母の父ディープインパクトの血統。母は17年のエルフィンSの覇者。そのきょうだいには19年の朝日杯FSなど重賞4勝のサリオス、20年の府中牝馬Sを制したサラキア、22年のローズSで2着のサリエラ、昨年のアルテミスSで2着のサフィラなど、活躍馬がズラリと並ぶ。さらに祖母のサロミナは12年の独オークスの覇者。近親には21年のNHKマイルCを制したシュネルマイスターの名前もある。
6月京都の新馬(芝1800m)は差し届かず2着だったが、勝ったエリキングは次走の野路菊Sも快勝した素質馬。何よりこの馬自身、上がり3Fはメンバー中最速をマークしており、評価を落とす走りではなかった。続く8月中京の未勝利(芝2000m)を9馬身差で圧勝。今回は格上挑戦での重賞参戦だが、ポテンシャルは明らかに上位となる。
最大の注目点は初戦で先着を許したエリキングとの再戦だが、さらに上のステージを目指すためには負けるわけにはいかない。鞍上は頼れるC.デムーロ騎手。来春のクラシックに弾みをつける一戦としたい。