いよいよ秋季リーグ戦の幕が上がる。初戦の相手は宿敵明大。投手陣は斎藤、森下暢のダブルエースが控え、打線も4番の逢澤を中心に粘り強い攻撃を仕掛ける。10季ぶりの優勝に向けて是が非でも開幕カードを取りたい法大。「血の法明戦」にふさわしい激闘が予想されるだろう。

 

いよいよ秋のリーグ戦が始まる法大。10季ぶりの覇権を取るために夏は北海道キャンプなど行い一回りも成長をみせた。初戦の相手はいきなり宿敵明大。昨季は連勝で勝ち点を奪い意地の6連勝のきっかけとなったが、油断は出来ない相手だ。

 

 早明戦を死闘の末、勝ち点を奪った明大。その中心となったのは斎藤大将だ。1回戦を完封勝利すると3回戦も11回途中2失点の力投で勝利に貢献。六大学トップクラスだった得意のスライダーに加え、夏に習得したチェンジアップで打者を翻弄。昨季2勝に終わったエースが覚醒のときを迎えようとしている。昨季、先発に定着した森下暢仁はこの夏、大学日本代表に選ばれユニバーシアード競技大会に参加。決勝戦では強敵アメリカを7回無失点、11奪三振の快投で優勝に貢献。早明2回戦では2回3失点KOに終わったが、法大打線は心してかからなければならないだろう。 他にも実績十分の水野匡貴、早明3回戦でリーグ戦初勝利をあげた高橋裕也、フレッシュリーグ法大戦で見事な完投勝利を挙げた長江理貴、ルーキーの入江大生が控えており投手陣は盤石と言える。  明大打線は早明2回戦で12安打8得点と爆発力を秘めている。逢澤崚介は1回戦で3打点をあげ4番の仕事を果たすと昨季外野の一角に定着した越智逹矢も2回戦で3ランを含む5打点の活躍。昨季リーグ5位と低調に終わった明大打線も要注意と言える。

 

 昨季から投手陣が安定してきた法大。中でも昨季最優秀防御率に輝いた菅野秀哉(キャ3)、そして長谷川裕也(経4)、熊谷拓也(キャ4)の「三本柱」は盤石と言える。他にも石川達也(キャ1)、落合竜杜(法1)、鈴木昭汰(キャ1)の1年生トリオや成長著しい朝山広憲(法2)が控えている。先発から抑えの熊谷までの継投が鍵になるが、青木久典監督は「勝負と思ったら、早いイニングから熊谷でいく」と口にしており、エースのフル回転が期待される。万全と言える投手陣だが、心配な点をあげるとすれば最近のオープン戦で調子を崩している長谷川。それでも経験豊富なベテランだけに開幕までには修正してくるだろう。  打線の中心となるのは昨季ベストナインの相馬優人(営2)と4番の中山翔太(人3)。さらに昨季を故障で棒に振った向山基生(営3)も順調な調整をしており、主軸を担いそうだ。左打者が多い法大において斎藤攻略には向山と中山のバットにかかっているとも言える。開会式を欠席した森龍馬(キャ4)の状態が心配されるが、外野には8月のオールスターで活躍した原田寛樹(法3)や昨季の雪辱を期す毛利元哉(法2)がおり、大幅な戦力低下とはならなさそうだ。また昨季の慶大3回戦で頭部死球を受けて長期離脱していた大西千洋(営3)も実戦復帰を果たしており、明大戦では代走や守備固めでの出場が予想される。

 

 互いに投手力がある為、「血の法明戦」らしい接戦になる可能性が高く、一瞬の隙が勝負を分けるだろう。早明戦の勝利に沸く明大を破るにはより一層集中して望まなければならない。毎回、開幕ダッシュに失敗がV逸の原因となっているだけにこのカードが最初にして最大の山場になっていく。有終の美に向け、まずは宿敵撃破で勢いをつけたいところだ。(渡辺拓海)