園田競馬場で11月21日(木)に行われる兵庫ジュニアグランプリ(2歳・JpnII・ダ1400m)。同レースから暮れの全日本2歳優駿に向かう馬も多く、中央・地方の所属を問わず重要なステップレースとなっている。 JRA勢5頭のうち、2勝を挙…

 園田競馬場で11月21日(木)に行われる兵庫ジュニアグランプリ(2歳・JpnII・ダ1400m)。同レースから暮れの全日本2歳優駿に向かう馬も多く、中央・地方の所属を問わず重要なステップレースとなっている。

 JRA勢5頭のうち、2勝を挙げているのはコスモストームのみ。また同馬も、前々走のヤマボウシ賞で今回出走するハッピーマンに先着を許しており、地方競馬への適性を含め、勢力図がはっきりと見えてこない。地方勢も圧倒的な成績を残している馬がおらず、今年は特に大混戦模様。同世代の中で一歩抜け出し、暮れの大一番へとつなげるのは。発走予定日時は21日(木)の15時50分。主な出走予定馬は以下の通り。

■コパノヴィンセント(牡2、美浦・上原博之厩舎)

 新馬戦は残り200mほどまで前が壁になっており、1馬身半という着差以上の完勝劇だった。続くプラタナス賞は5馬身差の2着だったものの、勝ち馬は別格の強さだったこともあり、今回のメンバーなら見直したい。父コパノリッキーは日本記録のGI級11勝を挙げた歴史的名馬だが、産駒のダートグレード競走初制覇はまだ。今回こそ父に吉報を届けるか。

■コスモストーム(牡2、栗東・北出成人厩舎)

 今年6月の初陣では、のちにエーデルワイス賞3着となるアーデルリーベ、BCジュベナイルフィリーズに出走するオトメナシャチョウを撃破。続くヤマボウシ賞は7着と崩れたが、前走のなでしこ賞は行きっぷりが一変し、伏兵評価を覆して2勝目を挙げた。砂を被らず運べたことが奏功したようで、今回の大外枠はプラス。人馬ともに初タイトルへ。

■ベラジオドリーム(牡2、北海道・田中正二厩舎)

 叔父に10年のジャパンダートダービーを制したマグニフィカがいる血統。デビュー戦以降、勝ち切れていないが、安定の先行力を武器に重賞で2戦連続2着と好走が続く。前々走のサッポロクラシックC、前回のネクストスター門別はともに差し馬台頭の流れをよく粘った印象で、展開次第ではJRA勢相手でも侮れない。8年ぶりに地方馬の戴冠なるか。

 そのほかにも、ヤマボウシ賞4着からの巻き返し図るハッピーマン(牡2、栗東・寺島良厩舎)、ネクストスター園田で2着と見せ場を作ったラピドフィオーレ(牡2、兵庫・田中範雄厩舎)などが出走を予定している。