レース史上初の偉業にチャレンジだ。重賞3勝の実績を誇るカラテ(牡8、栗東・音無秀孝厩舎)が、ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)でGI初制覇を狙う。 カラテは父トゥザグローリー、母レディーノパンチ、母の父フレンチデピュティの血統…

 レース史上初の偉業にチャレンジだ。重賞3勝の実績を誇るカラテ(牡8、栗東・音無秀孝厩舎)が、ジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)でGI初制覇を狙う。

 カラテは父トゥザグローリー、母レディーノパンチ、母の父フレンチデピュティの血統。母は未勝利だが、白老ファームを代表するロイヤルサッシュ系の出身。祖母の半兄のステイゴールドは01年の香港ヴァーズを制した名馬であり、オルフェーヴルやゴールドシップを輩出した名種牡馬。曾祖母の全兄のサッカーボーイは87年の阪神3歳S、88年のマイルCSを制し、種牡馬としても多くの名馬を送り出した。一族には他にもショウナンパンドラやスノードラゴン、バランスオブゲームやフェイムゲームなど、多くの活躍馬の名前がある。

 ここまで43戦8勝。21年の東京新聞杯で重賞初制覇。22年に新潟記念、23年に新潟大賞典を制するなど、芝のマイルから中距離で息長く活躍してきた。しかし、昨夏以降は8戦連続で6着以下。秋初戦となった前走の毎日王冠でも上がり3Fこそメンバー中2位の33秒1だったが、0秒6差の11着に敗れている。今回は前々走の宝塚記念13着以来、2戦ぶり8回目のGIチャレンジ。ジャパンCでは一昨年にヴェラアズールから0秒7差の8着に健闘しているが、当時のような勢いを感じさせないのは気になるところだ。

 これまでジャパンCに8歳以上の馬は延べ22頭が挑み、09年のエアシェイディの5着が最高着順。勝てばもちろん、馬券圏内でも初の偉業となるが、どこまで食い下がれるか。強豪に果敢に挑む古豪にエールを送りたい。