卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は20日、福岡県の北九州市立総合体育館にて男子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)は同16位の田志希(韓国)と対戦。ゲームカウント3ー1で勝利しベスト8進出を決めた…

卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は20日、福岡県の北九州市立総合体育館にて男子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)は同16位の田志希(韓国)と対戦。ゲームカウント3ー1で勝利しベスト8進出を決めた。

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■パリ五輪を経てさらにスケールアップ

張本美はパリ五輪を経てさらにスケールアップ。世界ランキングを6位まで上昇させて上位進出も視界に入るなかでのファイナルズ初戦は、幸先よく第1ゲームを奪取。第2ゲームは田志希の前に手こずり7-11で落とすが、第3ゲームを圧倒する形で流れに乗り、そのまま第4ゲームも取り切った。

昨年は初戦で孫穎莎に敗れたなかでの勝利に「去年はギリギリ滑り込みで出れた感じだったので、出れるだけで嬉しいという感じだった。今回は必死で勝ちたいという気持ちだった」と大会にあたっての心境を吐露。国際大会で上位に安定して顔を出している状況に、「ラリーの強化をしていて、トップ選手になってくると3球目、5球目での速い展開が必要。ラリーになった時の強化は欠かさずにやっている」と成長ポイントを明かした。

昨年超えのベスト8進出を決めた16歳は、1回戦で鄭怡静(台湾)相手に勝利を収めた世界ランキング3位の王芸迪(中国)とマッチアップする。中国選手相手に勝利を挙げることも少なくない状況には、「対戦する回数が多くなった分、最初のころはメンタル的に嫌だなという感じだった。最近たくさん対戦したことによって、怖さはなくなってきた」と経験を重ねたことが大きいと成長点を述べた。

2年連続出場となったファイナルズでの初戦突破。パリ五輪も経験し逞しさを増した張本美がどこまで勝ち上がるかは注目が集まる。

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