和田氏は中日コーチ時代に大城の打撃を脅威に感じていたと明かした(C)産経新聞社
3年間最下位で終わった中日では井上一樹監督率いる新体制に移行している。
一方、今季まで3年にわたった立浪和義政権下ではなかなかチームとして結果が出なかったものの、積極的な若手起用などで今後が楽しみな選手も多くいる。
チームの打撃部門を2年にわたって指導した和田一浩コーチも今季限りで退団。このたび楽天で監督も務め、西武、巨人でコーチも歴任した大久保博元氏のYouTubeチャンネルに出演。激動の2年間を振り返った。
11月19日に「第一話【中日退団】和田一浩打撃コーチに立浪政権を直撃!!」の題名で更新された動画内で和田氏はコーチを務めていたときの日々を「ずっと頭の中もバッティングのことをどうしようと考えていた」と振り返った。
コーチ在任時は生活を送る上でもすべて打撃に結びつくクセがついていたと語り、まさに野球漬けの日々を送っていたとした。
そんな中で、シーズンでも「立浪さんに打てなくて怒られたことは1回もなかったです」と和田氏。立浪監督も野手としてキャリアを重ねてきた中で「簡単に点は入らない、打てないということは前提にあると思うんですよ」とチームの課題については同じ方向を向いていたとした。
また動画内では他球団の選手についても言及。
昨年は巨人で打撃チーフコーチを務めた大久保氏が当時の中日への見方を語る中で、和田氏は「巨人戦は怖かったです、大城が怖くて、怖くて」と大城卓三の打撃に驚異を感じていたとした。
「打てる捕手」として知られる大城は昨年は主戦捕手として134試合に出場、キャリアハイの16本塁打をマーク。特に昨季、バンテリンドームの中日戦では4月15日、5月7日にいずれも高橋宏斗から本塁打をマーク、7月4日の試合でも一発を放つなど、ピッチャーズパークといわれる同球場で長打力を発揮した。
強烈な印象を残したことで「今年は逆に大城があまり出てこなくてホッとしていた」(和田氏)と言わしめるほどだったから、よほどのパワーを感じていた模様。
巨人には本塁打王のタイトルも獲得している、主砲の岡本和真もいるが、和田氏は「僕の中では大城がナンバーワン」というほど、相手球団ながら、大城の力を認めていたという。
話題に上がった大城といえば、今季FAイヤーを迎え、宣言するかが注目されたが、愛着のある巨人残留を選んだことも大きく話題を呼んだ。
果たして来季も得意のバンテリンで豪快な打撃を見せられるか。引き続き、活躍を期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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