◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 事前(20日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)プロアマをプレーした竹田麗央の手には最初、住友ゴム工業(ダンロップ)の「スリクソン ZXi LS ドライバー」…

新女王・竹田麗央にとって最終戦の“獲物”は

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 事前(20日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)

プロアマをプレーした竹田麗央の手には最初、住友ゴム工業(ダンロップ)の「スリクソン ZXi LS ドライバー」が握られていた。前日の練習日にもコースで試していた契約メーカーの最新モデルだが、途中から今季の全8勝に貢献してきた「スリクソン ZX7 Mk II」にスイッチ。最終戦も不動のセッティングで臨むことになりそうだ。

これまでも継続的に行ってきたテストは調整途上で、「(現時点の比較で)しっかり当たった時は、今までの方が飛んでいる気がする」。フィールド40人の最終戦は予選カットもなく、すでに初の年間女王も決めた。日米共催「TOTOジャパンクラシック」優勝によって米ツアーの2年シードを獲得し、12月の最終予選会に臨む必要もなくなった。実戦の中で“試す”ことができる状況でも、ひたすら目の前の試合を勝ちにいく。

新ドライバーはテスト継続になりそう

前週「大王製紙エリエールレディス」で3位となり、海外メジャーを除く今季獲得賞金は史上最高額となる2億5913万16円に到達。4月の初優勝から破竹の勢いでのし上がってきた21歳には、今週も快挙への挑戦が待っている。

「ソニー日本女子プロ選手権」、「日本女子オープン」から同一年で国内メジャー3連勝を成し遂げれば、史上初。フェードヒッターながら、左ドッグレッグが多い宮崎CCに対しても「イメージは湧いている」と苦手意識はなく、初出場だった前年も7位に入った。「メジャー大会なので、いつもの試合より頑張りたいと思っています」と力を込める。

こだわりのドライビングディスタンスも現在1位。2017年の計測スタートから最長だった神谷そら(260.82yd/23年)を優に超える263.06ydを記録し、ナンバーワンも目前だ。「すごくたくさんの経験ができた1年だけど、ショットの精度だったり、アプローチのバリエーションはまだまだ。その辺はオフにしっかり練習して米国に行きたい。残り1試合にベストを尽くしたい」。来季戦う最高峰の舞台を見据えるよりも、まずは今週勝つことだけを考える。(宮崎市/亀山泰宏)