マルティネスは今季2度目の最多セーブのタイトルを獲得(C)産経新聞社 今シーズンで中日ドラゴンズとの3年契約を終えるライデル・マルティネスの去就が今オフ、大きく注目されている。 今季は43セーブをマークし、2度目の最多セーブのタイトルを獲得…

マルティネスは今季2度目の最多セーブのタイトルを獲得(C)産経新聞社

 今シーズンで中日ドラゴンズとの3年契約を終えるライデル・マルティネスの去就が今オフ、大きく注目されている。

 今季は43セーブをマークし、2度目の最多セーブのタイトルを獲得。28歳とまだ若く、緊張感のある9回に安定したパフォーマンスを示す守護神はどの球団も欲しているとあって、争奪戦の行方が話題を呼んでいる。

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 獲得に向けての注目球団としては、日本一に輝いたDeNAの動向もある。今季はシーズン3位から26年ぶりに日本一を達成したが、迎える来シーズンは悲願のリーグ優勝を達成させるべく、力を注ぐといわれる。

 チームには森原康平と安定した力を発揮する守護神もいるが、絶対守護神が投入されれば、懸案のブルペン強化にもつながる。チームに与える相乗効果も大きいとあって、マネーゲーム覚悟で獲得に臨むと注目を浴びている。

 そして日本シリーズでDeNAに敗れたソフトバンクの出方も注目されている。 

 23年オフに4年総額40億の大型契約を結んだ抑えのロベルト・オスナが今季は39試合に登板し、0勝3敗24セーブ5ホールド、防御率3.76とふるわず。救援失敗するケースも目立ったとあって、守護神確保は勝利に向け、大事なピースとなる。

 ほかにも160キロ超えの直球と変化球のコンビネーションで圧倒的なパフォーマンスを示す若き右腕が市場に出るとなれば、今季ともに守護神が不調やコンディション不良でファーム調整の時期があった日本ハムや巨人の出方も注目される。

 そして気になる年俸ベースといえば、ソフトバンクがオスナを獲得した「4年総額40億円」、単年にすれば10億円超えの攻防となることが予想される。すでに10月にキューバ出身で、キューバ選手の動向に詳しい全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者は「マルティネスは少なくともあと1シーズン、日本に残る予定だ。いま、契約に興味を示している複数のチームと交渉中だ」と伝える中で、年俸ベースでは12億ー15億円程度の攻防となっていることを示していた。

 ここまでの高額契約となれば、金庫を開ける球団も限られるとあって、果たして絶対守護神が来季どこのユニホームを着ているのか。引き続き、今オフ移籍市場の大きな注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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