藤川新監督率いる阪神。投手起用に色が出そうだ(C)産経新聞社 今季、連続日本一を目指した阪神はレギュラーシーズン2位、クライマックスシリーズもDeNAに敗れ、ファーストステージ敗退という結果に終わった。新たに就任した藤川球児新監督の下、来季…

 

藤川新監督率いる阪神。投手起用に色が出そうだ(C)産経新聞社

 

 今季、連続日本一を目指した阪神はレギュラーシーズン2位、クライマックスシリーズもDeNAに敗れ、ファーストステージ敗退という結果に終わった。新たに就任した藤川球児新監督の下、来季は再び頂点を目指しての、巻き返しのシーズンとなる。

【関連記事】阪神のドラフト戦略が独特すぎる ブランド志向より独立リーグの逸材は「吉か凶か」

 

 現役時、救援投手として高い実績を残した指揮官であるだけに、近年における阪神の原動力となっている投手陣のさらなる強化が、V奪還への重要なタスクの1つと言えるだろう。また、藤川監督の下の新体制では、コーチ陣も配置転換などにより大きく顔触れが変わった。その中で来季、自慢のピッチングスタッフの起用法にもさまざまな変化がみられると予想する、球団OBの声も伝えられている。

 日本ハムや阪神など、セパ4球団でプレーし、最多勝タイトルの実績もある下柳剛氏が自身のYouTubeチャンネル『柳に風』を11月18日に更新。その中で、新たに加わった投手コーチへの期待の言葉を並べている。

 下柳氏は今季途中、リリーフ陣がフル回転となった時期もあったと振り返りながら、藤川監督新体制に言及。3年ぶりに阪神復帰となった金村曉投手コーチに対し、「矢野・金本、それぞれの監督時代で(コーチとして)リリーフのブルペン担当を任されていた。救援投手のやり繰りは上手く行くと思う」と話している。

 また、阪神のブルペン捕手から配置転換となった、片山大樹1軍ブルペンコーチに対しても、「2、3球受けたら、そのピッチャーの調子がすぐにわかる」と特徴を語っており、「コーチの肩書がついたことで、投手交代などにもアドバイスができるようになった」と指摘する。

 その上で、今まではボールを受けることが主な役割だったとしながらも、来季からは「勝ちパターンの投手でも、コンディションをブルペンの時点で把握し、調子が悪かったら『今日はやめたほうが良い』と進言できる」として、チームへの好影響を及ぼすものと見通している。

 動画の中で下柳氏は、藤川新監督、金村、片山、両新コーチの存在を強調しながら、「強力だったリリーフ陣がなお一層、上手く回るんじゃないかと思っている」として、新体制に期待を寄せていた。

 新たな船出となる阪神は引き続き、投手力が大きな武器となっていくことは間違いない。先発陣を含めたピッチングスタッフがどのようにブラッシュアップされていくのか、新シーズンでの大きな見どころの1つとなるだろう。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【柳に風(下柳剛公式チャンネル)の当該動画はこちら/https://www.youtube.com/watch?v=GB7hPINGd14

 

【関連記事】混沌とする捕手FAの行方 浮上する”陰のキーマン” 「事実上のトレード」の指摘も

【関連記事】今オフは捕手大シャッフルか FA戦線で注目集める「世界一捕手」と「球団名」

【関連記事】【巨人】虎の主砲、大山悠輔を獲得調査報道 禁断のTG移籍は実現するか 「本気度」と「実行例」とは