佐々木の過去3年間の奪三振率は12、WHIP0.86と圧倒 ポスティングシステムでこのオフにメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手。23歳右腕には「25歳ルール」が適用され、マイナー契約しか結べない。しかし、備えるポテンシャルは計り知れない。米…

佐々木の過去3年間の奪三振率は12、WHIP0.86と圧倒

 ポスティングシステムでこのオフにメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手。23歳右腕には「25歳ルール」が適用され、マイナー契約しか結べない。しかし、備えるポテンシャルは計り知れない。米メディアは佐々木を獲得した瞬間に「球界で一番のお買い得になる」と笑顔を見せている。

 球界トップクラスのリサーチャーで、ESPNのスポーツトーク番組「Get Up」のコンテンツプロデューサーを務めるポール・ヘンべキデス氏が、ESPNの「Baseball Tonight」にリモート出演。敏腕記者のバスター・オルニー氏と佐々木について議論を交わした。

 オルニー氏から佐々木の動向について問われたヘンべキデス氏は「彼の行先として可能性が高いのは、他の方々全員が言っているのと同じチームだと思います。アジア市場で名を残していることから、カブスにも十分にチャンスがあると思いますが、いま我々が話しているのは、彼がいわゆる無制限FAであれば彼のプロフィールからして4億(約618億円)から5億ドル(約773億円)の投手だということです」と、本来持っている“価値”に言及した。

「100マイル(約160.9キロ)の球を投げるようになるだけでなく、スプリットは超一流。そしてスライダーも一流。その上彼は来季(まだ)23歳です」と称賛。その上で、日本からメジャーへ若くして海を渡った投手と比較した。20歳から22歳までのシーズンにおいて、ダルビッシュ有は奪三振率9、WHIP(1イニングあたりに許した走者数)0.87、大谷翔平は奪三振率11、WHIP0.96、山本由伸が奪三振率9.5、WHIP0.91だと紹介。そして佐々木は奪三振率12、WHIP0.86でメジャーで活躍する右腕を凌駕する数字だという。

 この驚愕事実にオルニー氏は思わず「ワオ」と呆れ顔を見せた。間髪をいれず、ヘンべキデス氏は「この2つの基準によれば、ササキは他の誰よりもいいのです。確かに彼には少し怪我の心配がありますが、彼が契約にサインした時点で、最終的に球界で最もお買い得の選手になるかもしれないのです」と続け、マイナー契約で球界最高になり得る逸材を手にできることを強調した。(Full-Count編集部)