◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 事前(19日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)アウト9ホールを回った開幕2日前の練習ラウンド。フェードヒッターの原英莉花はティイングエリアの左サイドに立って…
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 事前(19日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)
アウト9ホールを回った開幕2日前の練習ラウンド。フェードヒッターの原英莉花はティイングエリアの左サイドに立って打つシーンが目立った。「もうずっと、1カ月ちょっとくらい、(9月末の日本女子)オープンくらいからちょっとつかまりが強くて…。とりあえず左に立って、左を消しているイメージがあります」と説明する。
右を向いて構えられる分、左へのミスの対処法としては一般的。ただ、悩みの解消には至っていない。前週「大王製紙エリエールレディス」はチーピンが止まらずOBを打ち、池にも入れた。最終日は16番(パー3)、17番(パー5)と2連続ダブルボギーを喫した。
この日の練習ラウンドも、コースを回りながら、打ったボールを確認してクラブを調整。1WやUTといった長いクラブを打ち直すことも多かった。ショットで苦しむシーズンだったからこそ、我慢強くはなっているとも話す。
「チャンスになかなかつかない分、しのがなきゃ、スコアがどんどん悪くなる一方なので」。開幕から5試合で3度喫した予選落ちも、日本ツアーでは6月「ニチレイレディス」が最後。メルセデスランキング25位で今季優勝者を含めた40人のエリートフィールドに6年連続6度目の出場を決めた。「やっぱり私は勝てなかった中でも、ここに帰ってこられたというのは良かった点。(優勝する)最後のチャンスだと思って強い気持ちで戦いたい」
2020年大会の優勝は「すごく調子が良かったわけではなく、運も良かったりして勝てた」と振り返る。だからこそ、自らの状態に引きずられて下を向きたくない。例年以上に青々としているラフは厄介そうだが、「どんなところでも、あきらめない気持ち、その時々の一打に向けてっていうところは今までよりも強くなった。悪いけど、悪いなりに戦わないといけない。今までちょっと逃げちゃう部分もあったけど、ラストだし、自分の決め球でピンを狙ってチャンスメークしていきたい」と必死さがにじむ。
日本での今季ラストゲームを終えれば、12月5日から米ツアー最終予選会(Qシリーズ/アラバマ州マグノリアグローブGC)も控える。「やっぱり、(予選会は)バーディをしっかり獲っていかなきゃいけない試合になってくる。そこに関しても、攻めていく気持ちを忘れずに戦っていきたい」。是が非でも欲しい大会2勝目、その先で夢の舞台を引き寄せるためにも、アグレッシブなマインドを貫くことを誓った。(宮崎市/亀山泰宏)