デビュー戦から「勝って当たり前の選手」との余裕コメントが物議を醸した女子ファイターが殺傷能力の高いパンチ2発、わずか90秒の衝撃KOデビューを飾った。リボンに紫の髪、満面の笑顔など…初戦とは思えない圧勝&肝っ玉ぶりに「いいオーラしている」…
デビュー戦から「勝って当たり前の選手」との余裕コメントが物議を醸した女子ファイターが殺傷能力の高いパンチ2発、わずか90秒の衝撃KOデビューを飾った。リボンに紫の髪、満面の笑顔など…初戦とは思えない圧勝&肝っ玉ぶりに「いいオーラしている」「スタイルがいい」など驚嘆の声が相次いだ。
11月16日に後楽園ホールで開催された「Krush.167」。木村萌那(K-1ジム目黒TEAM TIGER)と荻原愛(ONESIDE KICKBOXING GYM)が対戦。試合は木村が1ラウンド開始わずか1分30秒で2ダウンを奪い完勝。立ち技競技の輝かしい実績、華のあるルックス、大胆な発言と全てが揃った大型新人が、持ち前のキャラクターが光るデビュー戦での活躍を見せた。
「勝つだけじゃなく魅せるファイトスタイルで”萌那ワールド”へお連れします」と豪語する大胆不敵な新人の登場だ。ジュニア時代に空手7連覇、女子ボクシング連覇。全日本女子ボクシングでも 女子バンタム級準優勝などの記録を持つ木村のデビュー戦。リボンに紫の髪、満面の笑顔と、とても初戦とは思えない場馴れした大物ぶりにファンも「いいオーラしているな」「スタイルがいい」と期待を寄せる。
期待の大物の参戦に、この日のABEMAゲストを務めた現役K-1フェザー級王者の寺田匠は「(空手時代に)優勝しているところしか見たことがない」と驚きの印象を明かす。本来では前座=プレリミナリーファイトからのキャリア・スタートだが、“飛び級”で本戦第1試合目に登場するなど、木村のキャリアの特殊性と期待の大きさがひと際目を引く。対する荻原も空手経験者で、この試合が4試合目となる。
ゴングとともにサイドキックを放つ木村。空手仕込みの足技から開始1分、突然ボクシングモードで、左のストレートを効かせ荻原から最初のダウンを奪う。試合再開後、荻原も距離を縮め反撃にでるが、木村がカウンターで打ち下ろしの右を振り抜き2ダウンでKO。開始わずか90秒での衝撃デビューとなった。
ファンも木村の2発で相手を沈めた殺傷能力に「やはりボクサーだな強いわパンチ」「この人は上に行きそうだな」「打ち下ろし強いな」と唖然。リプレイでもテンプルで効かせ、フィニッシュはガツンとまさにプロボクサーのような強烈なパンチで仕留めてみせた。
試合前に木村の対戦相手への「勝って当たり前の選手」というビッグマウスぶりも話題となったが、その言葉どおり有言実行の完勝。解説の石川直生も「敢えてまだ何もみせてないくらいの実力の奥深さがある」と、木村のポテンシャルの高さに期待を寄せていた。