11月19日、中国・厦門にある廈門白鷺体育場には6万人の観客が訪れる見込みだという。サッカー日本代表と対戦する中国代表…

 11月19日、中国・厦門にある廈門白鷺体育場には6万人の観客が訪れる見込みだという。サッカー日本代表と対戦する中国代表を、現地サポーターが応援するためだ。

 2026FIFAワールドカップアジア最終予選の初戦(埼玉スタジアム)では7-0と大勝した相手だが、アウェイとなれば難しい試合も予想される。雷雨の中で戦ったインドネシア戦から中3日と、通常よりも短い調整期間もそれに拍車をかける。それでも先発出場が見込まれている一人が守田英正である。
 遠藤航と組むダブルボランチはこのチームの心臓部。インドネシア戦で森保一監督は、シャドウやウイングバックに出場機会のけっして多くない選手を途中出場させてチームの底上げを図っていたが、だからこそ際立ったのがフル出場した遠藤・守田コンビ。ここを軸にすることで、周囲の選手を替えてもチームとしての戦い方がブレないようにした。
 そしてそのことについて守田に聞けば、その口から出てきたのは代表チームに勝利を導きたい気持ちと、少ない出場時間でアピールしたい選手個々人を両立させるための気持ちだった。
「途中から出る選手はやっぱりアピールしたいし、活躍したいし、自分でもっとこうできるよっていうのを見せたい。でも試合のリズムもあって、ボランチとしては押さえないといけないとか、でも特徴を生かしてあげたみたいなその葛藤はすごいずっとある。
 (前田)大然がウイングバックで入ったときはやっぱより背後に抜け出したいんだろうなって思ってたから、(鎌田)大地を使いながら、背後に1回2回、抜け出せましたし、他の選手ももう言わずもがな、ユキナリ(菅原由勢)とかは自分で違いを作って点を取っている」(守田)

■「チームの長所とかみんなの恩恵を受けてる」

 周囲を生かすために腐心する守田は、最終予選で主軸としての役割を結果で残している。というのも、その得点の半分ほどに関与しているからだ。
 それでも守田は、自分を誇ることをしない。「少なからずチームが気を利かしてくれてるし、僕一人で打開して点を取った局面とかは多分一回もないと思うので、チームの長所とかみんなの恩恵を受けている」と話す。
 第2次森保ジャパンはアジアカップでこそ涙を飲んだものの、ここまで順調な成長曲線を描いている。それによって今後、相手がリスペクトを持った戦い方をよりしてくる可能性が高まっているが、「状況判断や適応力みたいなものも少しずつチームとしてはできてきている」と、ピッチでの解決力にも自信を見せる。
 パリ五輪世代の若手にも良い影響を与え、そして周囲を生かしつつ、チームに勝利をもたらす守田。その技術と戦術眼が、今夜も森保ジャパンを躍動させる。
(取材・文/中地拓也)

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