試合終了間際に横浜F・マリノスのFW植中朝日が見せた“魂のプレー”に驚きと称賛の声が寄せられている。 11月16日に延期分のJ1リーグ第29節、ジュビロ磐田対横浜FMの一戦がヤマハスタジアムで行われた。試合は点の取…
試合終了間際に横浜F・マリノスのFW植中朝日が見せた“魂のプレー”に驚きと称賛の声が寄せられている。
11月16日に延期分のJ1リーグ第29節、ジュビロ磐田対横浜FMの一戦がヤマハスタジアムで行われた。試合は点の取り合いとなり、磐田が先制した後に横浜FMのFWアンデルソン・ロペスがハットトリックを達成して4-1とリードするも、そこから磐田がFWジャーメイン良の2得点で1点差まで追い上げる展開となった。
迎えた後半アディショナルタイム、表示の5分に残り10秒となった時だった。このまま逃げ切りたい横浜FMは、相手陣内奥の左サイドの位置で後半16分から途中出場の植中が浮き球のパスを受けると、そのままボールキープの体勢へ。ボールを奪いにきた相手DFにファウル気味に倒されるも笛は鳴らず、ボールを抱え込むような状態となった。
ここから植中が驚異的な粘りを見せる。両膝をピッチに付けた状態で体を入れながら這うように回転。磐田も2人がかりで奪いに来たが、両手を付き、さらに座り込みながら巧みな足捌きを見せ、約10秒間の“鬼キープ”を見せた後、サポートにきた味方にパスを繋いで見せた。
■「想像した以上に驚異的だった…」
この植中のプレーをJリーグも注目。公式エックス(旧ツイッター)で「驚異的なキープを見せる!」として紹介すると、次のようなコメントが寄せられた。
「アサヒ・スーパーキープ これ凄かったなぁ。」
「朝日くん凄くて笑っちゃった」
「こういう笛がなるまでちゃんとプレーやめないの好き 本人もちょっと笑ってるじゃんw」
「想像した以上に驚異的だった…サイコーに朝日らしいプレーだ!」
「本家よりも鹿島ってる」
この植中の“鬼キープ”もあって、横浜FMは4-3の逃げ切りに成功した。植中は今季、リーグ戦出場32試合中23試合が途中出場。ベンチスタートの悔しさは当然あるだろうが、それでもしっかりと与えられた役割を全うしている23歳に、横浜FMサポーターからも大きな拍手が送られていた。