◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(17日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7042yd(パー71)◇晴れ(観衆4965人)今季残り2戦を前に、賞金王争いが激化してきた。今大会前、約1億794万円で1位の平田憲…
◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(17日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7042yd(パー71)◇晴れ(観衆4965人)
今季残り2戦を前に、賞金王争いが激化してきた。
今大会前、約1億794万円で1位の平田憲聖から4位の今平周吾まで約2435万円差があったが、平田が大会25位タイに終わり、ランク2位の金谷拓実が大会9位タイ、ランク3位だった木下稜介が大会14位タイ、ランク4位だった今平が大会11位と平田より上位でフィニッシュしたことでランク4位の木下までの差が約314万円詰まった。
残り試合は21日(木)開幕の「カシオワールドオープン」(高知・Kouchi黒潮CC)と翌週のシーズン最終戦「日本シリーズJTカップ」(東京・東京よみうりCC)で、ともに優勝賞金は4000万円。連勝で8000万円を手にすれば、数字上は3028万699円でランク25位の生源寺龍憲まで逆転の可能性が残されている。
賞金ランク3位以上になると、来季の欧州ツアー(DPワールドツアー)出場権が手に入るが、2、3位では出場試合数が1位よりも限定される。同ツアーで年間ポイントランク上位10人(米ツアー出場権有資格者を除く)に入れば翌シーズンの米ツアー出場権が得られるため、“欧州経由・米国行き切符”が頭にある選手が増加中の日本ツアーにあって、賞金王はより魅力的なタイトルになる。
賞金1位の平田との差を約669万円から約289万円に詰めた金谷は「毎週のことになりますが、自分らしいプレーを続けていけたらいいなと思います」と話す。逆にランク2位以下からの突き上げを食う平田は「シーズンを戦って、もちろんそれ(賞金王)で終われれば、この上ないと思うけど、来週、再来週とそこはあまり考えず、自分のゴルフを貫きたいです」と語った。次戦「カシオ―」の賞金配分は単独2位で2000万円、5位でも800万円。平田と金谷の差は17位(304万円)でも埋まる僅差だ。
また賞金5位の石川遼は平田と約3188万円差。「カシオ―」は所属先の冠大会でもあり、モチベーションは高い。優勝すれば一気に1位浮上の可能性がある。
また、次戦で確定する賞金ランク上位65人(現状で出場義務試合数不足の5選手を除外し、ランク70位まで)の賞金シード争いも最終局面を迎える。圏内下位で出場予定のランク68位・片岡大育、69位・池田勇太、70位・西山大広、圏外上位の71位・市原弘大、72位・宇喜多飛翔、73位・時松隆光らは正念場になる。(宮崎市/加藤裕一)
<賞金ランクトップ10>
1/平田憲聖/1億957万6879円
2/金谷拓実/1億688万7222円
3/今平周吾/8842万6707円
4/木下稜介/8837万595円
5/石川遼/7769万3844円
6/※桂川有人/6710万6278円(出場義務試合数不足)
7/小木曽喬/6201万9016円
8/杉浦悠太/6159万9070円
9/米澤蓮/6078万1540円
10/幡地隆寛/5935万407円