◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 最終日(17日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)5打差を追った最終日。勝みなみは前半にスコアを2つ伸ばし、10番で奪った3つ目のバーディで首位…
◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 最終日(17日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)
5打差を追った最終日。勝みなみは前半にスコアを2つ伸ばし、10番で奪った3つ目のバーディで首位と1打差まで迫っただけに、12番(パー3)以降のプレーに悔しさを募らせた。
1つ前の組で池に入れたローズ・チャンのショットを、勝は見ていた。グリーン手前から右側にかけて池があり、手前14yd、右10ydにカップが切られたホール。「チャンがティショットを右に打って、それが(傾斜で)戻ったから絶対に左だなって」と9Iでピン左手前に着弾させた。しかし、左側から吹く風と傾斜でボールはゆっくりと池に吸い込まれ、ダブルボギーを喫した。
「自分的には完璧に打ったのに。あそこでちょっと流れが切れちゃった」と次の13番もボギー。14番(パー5)でバーディを奪い返したが、上がり2ホールを連続ボギーにして「71」とし、通算6アンダー14位で終えた。年間ポイントランキング80位で今週を迎え、80位以内のフルシード確保が懸かっていた一戦。「(次週の最終戦に進める)60位内に入らなければ意味がない」としつつも、2季連続でフルシードは守り、出場優先順位を組み替えるリシャッフルを気にしなくていいポジションで米ツアー3年目を迎えられる。
前週の「ロッテ選手権」も含め、今季はパッティングにフラストレーションを溜めてきた。時には中学1年以来のツノ型パターを試すなどして改善を求めてきたが、今週は「少しハンドダウンした」のがハマった。芯に当たるようになったのは、オフに向けて良い収穫といえる。米ツアー参戦から2シーズンを経て、「中盤でいつも良くなって、最後この試合で良くなる、みたいな。悪くなる時期はあってもいいと思うけど、その期間をもう少し短くしたい」と来季への課題を挙げた。
「今年はうまくいかない方が多かった」と苦しんだ時間は長い。その一方で、4月の「Tモバイル マッチプレー」は米ツアー自己ベストの5位に入り、2週後のメジャー初戦「シェブロン選手権」では首位争いの末に9位と初優勝に近いところでプレーをした。「何回か(優勝を)匂わせたんでね。その“匂わせ”がもっと多くなれば、いつか来るんじゃないかなと思う。来年はもっとその回数を増やしていきたい」とイメージはできている。
求めるスイングに向けて体作りを見直し、オフでは新たな取り組みを計画している。「基本的にそんな不健康な食生活はしていないけど、制限とかしてみようかなって。自分に合うから分からないから、そこは母と要相談なんですけど…」。海外遠征中はなかなかできていないウエートトレーニングにも力を入れたい。「やり過ぎて一回失敗しているので、塩梅が大事なんですけど。後半に入ってちょっと痩せてきたときの方が調子良くなったりしたので、やってみようかな」と、限られた時間を有効的に使うつもりだ。(フロリダ州ベルエア/石井操)