◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(17日)◇エリエールGC松山(愛媛)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆4110人)メルセデスランキング50位までの来季シード争いが決着した。ツアー通算6勝の笠りつ子、産休から復帰…
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(17日)◇エリエールGC松山(愛媛)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆4110人)
メルセデスランキング50位までの来季シード争いが決着した。ツアー通算6勝の笠りつ子、産休から復帰の宮里美香、昨季2勝の菅沼菜々、今季米ツアーを主戦場とした吉田優利と稲見萌寧ら10人がシードを失った(吉田と稲見は任意の年に行使可能な複数年シードを保持)。
37歳の笠は初日74位と出遅れながら、2日目の「65」でジャンプアップ。週末にスコアを伸ばしきれずに通算9アンダー25位となり、大会開幕前のランク55位のまま終えた。「一打に懸けているので、(初日にも)悔いはないです。この試合に懸ける思いというか、平常心で。だったら『もうちょっと早くやっておけ』って話なので」と話し、シーズンを通して上を目指し続けたことを強調した。
8年守ったシードを2018年に一度は手放し、翌年復帰。21年「ヨネックスレディス」で優勝も飾った。「いつか終わるとは思っていたことだし、落ちたからといって終わるわけでもないので。落ちたら落ちたで、また考えればいいですし…」と受け止める。来季第1回リランキングまでの前半戦出場権を確保してQT(予選会)は回避した。
ツアー1勝の永井花奈は通算10アンダー22位でランク81位。2022年に返り咲いたシードを再び失った。「1年を通して見ると、だいぶひどかったですけど…」と話すように、出場35試合で16度の予選落ち。トップ10入りは8位だった「ゴルフ5レディス」だけだった。
ショットもパッティングも苦しんだ1年。それでも、「前回落ちた時(21年)よりは、まだマシです。前回はこの(エリエールレディスを迎えた)状態でもショットが曲がっていて、予選も落ちていたので」。最後に4日間を戦い抜き、ゴルフが上向いていることは26日からのファイナルQT(静岡・葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース)へプラス材料とうなずく。その先に3度目のシード復帰を見据えるからこそ、これまで取り入れてこなかった飛距離アップ用のトレーニングをオフから導入するプランにも触れた。(愛媛県松山市/亀山泰宏)
<シード喪失者>
メルセデスランキング/選手名
54/仁井優花
55/笠りつ子
65/宮里美香
66/後藤未有
67/小滝水音
71/吉田優利 ※任意の年に行使可能な3年シード(2033年まで)
79/菅沼菜々
80/濱田茉優
81/永井花奈
126/稲見萌寧 ※任意の年に行使可能な5年シード(2031年まで)
※93位の福田真未は特別保障制度または産休制度適用