メジャーでの実績を積んできたアービン。(C)Getty Images 日韓両球界で繰り広げられた争奪戦の末に実力派助っ人は韓国行きを決めた。 現地時間11月15日にKBO(韓国プロ野球)リーグの斗山ベアーズは、アスレティックスやオリオールズ…

メジャーでの実績を積んできたアービン。(C)Getty Images

 日韓両球界で繰り広げられた争奪戦の末に実力派助っ人は韓国行きを決めた。

 現地時間11月15日にKBO(韓国プロ野球)リーグの斗山ベアーズは、アスレティックスやオリオールズでプレーしたコール・アービンを獲得。総額100万ドル(約1億5000万円=契約金80万ドル、年俸20万ドル)の1年契約を発表した。

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 アスレティックスに在籍した21年に10勝(15敗)を挙げたアービン。不調が影響した近年は成績を落としていた印象は否めないが、21年からの2シーズンで62先発、359.1イニングを消化する「イニングイーター」としての実績は、日韓両球界関係者の垂涎の的となった。韓国メディア『My Daily』は、30歳の助っ人左腕を巡って「日韓7球団からオファーがあった」とすっぱ抜いている。

 関心を示した球団こそ具体的にされていないが、アービンがNPBでプレーしていた可能性があったのは事実だろう。外国人選手のサラリーキャップ制度(全外国人選手で最大400万ドル=約6億円)が設けられているKBO球団が、資金力でNPB球団と競争となれば、給与面で劣るリスクはある。

 では、斗山はいかにしてNPB球団も絡んだ争奪戦を制したのか。「“お金の戦い”で、日本の球団と戦うのは簡単ではない」とする日刊紙『朝鮮日報』は、「素早く交渉に飛び込んだおかげだった」と指摘した。

 同メディアによれば、24年シーズンに助っ人投手が相次いで不振に陥った斗山の編成部は「パワーのある外国人投手」とアービンをロックオン。そこから「どこよりも早く準備を進めた」ことが本人を含めた関係者を納得させるに至った背景だとした。

 無論、メジャーで実績を残してきたアービンへの期待感は高い。韓国メディア『SPOTV news』は「日本球団も切望するほど人気の売り物だった」と強調。「斗山の期待通りにエース級の役割をしっかりとこなせば、アービンは来年に日本からのラブコールを再び受けるだろう」と予測した。

 31歳という年齢を考えても、アービンが来オフに日本球界にやってくる可能性は小さくない。ゆえに来シーズンのKBOでの活躍は注目したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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