高校バスケ最高峰のリーグ戦『U18日清食品トップリーグ バスケットボール競技大会2024』の男子最終週が、11月15日、17…
高校バスケ最高峰のリーグ戦『U18日清食品トップリーグ バスケットボール競技大会2024』の男子最終週が、11月15日、17日の2日間、国立代々木競技場第2体育館で開催された。
17日の第2試合、福岡大学附属大濠高校(福岡県)が藤枝明誠高校(静岡県)と対戦。福大大濠はここまで1位をキープしており、この試合に勝てば今大会の優勝が決まる大一番を迎えた。
試合はティップオフ直後から藤枝明誠の野田凌吾やボヌ ロードプリンス・チノンソにシュートを決められ、福大大濠が追う展開に。第1クォーターは10−18と8点のビハインドを負った。しかし、第2クォーターに入り、髙田将吾の3ポイントとバス感が立て続けに決まり、福大大濠が追い上げ態勢に入る。終盤、ボールマンへのプレッシャーを高め、そこからのパスをスティールからの速攻が決まり、逆に38−29と前半を折り返した。
後半に入ると日本代表合宿から合流した渡邉伶音がインサイドで奮起。ドライブやアウトサイドシュートなど、オールラウンドに攻める髙田の活躍もあり、ペースを藤枝明誠に渡さない。最後は全員出場を果たした福大大濠が75−59で勝利。大会を6勝1敗で終えて、初優勝を果たした。
表彰式のあとに行われた記者会見で、福大大濠の片峯聡太ヘッドコーチは、「3年連続出場で初優勝という結果を残すことができ、非常にうれしくい思います」と笑顔を見せた。そして、この大会で3つの収穫があったとコメントした。「1つはウインターカップを控えているので、それに向けてケガなく7試合戦えたこと、2つ目は主力選手が抜けることがあったなか、トップリーグの期間中にいろんな選手を育成できたこと。そして、強豪チームとの戦いの中で、1ポジョン、2ポゼッションの僅差の戦いで勝ち切れ、自信を得られたこと」と、1カ月後に控えたウインターカップに向けて、チームが順調に正答できていると手応えを感じたようだ。
キャプテンの湧川裕斗は「全勝優勝を目標にしてきたので、結果は優勝に終わりましたが、開志国際に負けて1敗して悔しい部分はあります。それをウインターカップにつなげられればと思います」と、冬の本番に向けて前を向いた。
チームハイの23得点を挙げて、美濃加茂戦の勝利の立役者となった髙田将吾は「優勝できて本当にうれしく思います。トップリーグを通じてチームとしても個人としてもレベルアップできた。一方、全国の強豪チームと戦って、いい経験ができ、課題も得られました。良い大会だったと思います」と笑顔を見せた。
日本代表の合宿中にも関わらず試合に駆けつけた渡邉伶音も大会の優勝を喜んだ。「優勝できてうれしいです。励みになりました。これをウインターカップにつなげたいと思います」。
インターハイを東山、トップリーグを福大大濠が制したが、群雄割拠の状況はさらに強くなった感がある。高校生はまだまだ伸びる可能性がある。12月23日に開幕する「SoftBankウインターカップ2024 令和6年度第77回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が、ますます楽しみになってきた。