コラピントの実力をホーナー代表が評価しているようだ(C)Getty Images シート喪失の危機にあるレッドブル、セルジオ・ペレスの後任として、ウイリアムズのフランコ・コラピントが候補の1人であると報じられている。今季、中盤から成績が低迷…

コラピントの実力をホーナー代表が評価しているようだ(C)Getty Images

 シート喪失の危機にあるレッドブル、セルジオ・ペレスの後任として、ウイリアムズのフランコ・コラピントが候補の1人であると報じられている。今季、中盤から成績が低迷するベテランは新スポンサー獲得で残留路線かと思われたが、いまだ解雇の噂も根強く囁かれており、RBの角田裕毅、リアム・ローソンというレッドブルグループ内のドライバーとともに、コラピントのポテンシャルも高い評価を受けている。

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 シーズンも残りわずかとなり、不振が続くペレスの去就も注目を集める中、そのシートをめぐっての憶測は欧州メディアなどで途絶えることはない。英モータースポーツサイト『F1 OVERSTEER』では、現地時間11月16日(日本時間17日)、レッドブルのコラピント獲得の可能性を論じるトピックを配信。21歳のアルゼンチン人の今後について、近いうちに何らかの動きが行われるものと予想している。

 トピックの中では、ドイツ人F1ジャーナリスト、ラルフ・バッハ氏の見解として、「ウイリアムズのジェームズ・ボウルズ代表は、すでにカルロス・サインツとアレックス・アルボンと複数年契約を結んでいるため、多額の移籍金でアルゼンチン人ドライバーを手放すことに前向きである」と伝えている。

 さらに同メディアは、「レッドブルの株主がコラピントの獲得を承認した」などと、グループ内の動きに言及。加えて、「レッドブルのコラピント獲得が実現すれば、次に彼をトップチームに配置するのか、それともRBに送るのかを決める必要がある」と主張する。トップチームのシートに関してはグループの重鎮、ヘルムート・マルコ博士が内部からの昇格を望むも、クリスチャン・ホーナー代表はコラピントをペレスの後任にする意思があるなどと説明している。

 また、すでに契約済みであるペレスの解雇を想定し、「巨額の契約解除金を支払う必要があり、チームは明確なアップグレードが必要だ。ローソン、コラピントでは選択肢として完ぺきではない」と同メディアは評しながらも、「しかし、ホーナーはコラピントを特別な才能を持ち、任務を遂行できるドライバーだと考えている」と指摘。その上で、「コラピントのチームはラスベガスGPまでに彼の将来を決定することを求めており、来週末には何らかの発表があるかもしれない」と今後の動向を見通している。

 レッドブル、ウイリアムズ、それぞれのチーム首脳陣により、どのような答えが導き出されるのだろうか。残り3戦となったシーズン最終盤、若き才能への関心は高まる一方だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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