◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(17日)◇エリエールGC松山(愛媛)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆4110人)ルーキーの政田夢乃は、来季出場優先順位を決めるQT回避となる前半戦出場権にあと1打足りなかった。…

ルーキー政田夢乃は前半戦出場権に1打及ばなかった

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(17日)◇エリエールGC松山(愛媛)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆4110人)

ルーキーの政田夢乃は、来季出場優先順位を決めるQT回避となる前半戦出場権にあと1打足りなかった。4打差2位スタートから「72」で回って通算14アンダー7位に後退し、61位だったメルセデスランキングは56位。第1回リランキングまでの出場権を得る51~55位にわずかに及ばず、55位の笠りつ子とは1.68ptの僅差だった。

終盤17番(パー5)で72ydから50度のコントロールショットでピンそば2mもないチャンスを作ったが、難しい上からのラインで打ち切るにはリスクも大きいシチュエーション。「ジャストタッチで入ってくれれば」と狙ったバーディパットがカップに消えてくれなかった。仮に15アンダーに伸ばして3人が並ぶ5位タイで終えていれば、トータル431.74pt。55位以内に滑り込んでいた。

初めての最終日最終組にも緊張はなかった

初めての最終日最終組にも、「自分が思っているより緊張もなくて。トップと差も開いていたので、自分のゴルフをして最低限5位とかに入りたい気持ちでした」と振り返る。1番からいきなりピン下4mに絡めたが、パーどまり。グリーン左のカラーに外し、アプローチがオーバーした後の返しを外してボギーが先行すると、5番も微妙な距離の返しを決められずに3パットでスコアを落とした。

最初のバーディは15番。続く16番(パー3)も獲って見せ場を作ったものの、優勝した山下美夢有、2位の鈴木愛と同組で回った歴代年間女王2人のゴルフに衝撃を受けた。「もう、なんかミスが見えないというか。フェアウェイをキープして、(しっかり)守りながらも攻めるところは攻める感じ。パターも上手で、欠点が見当たらないくらい、勉強になりました」

3つ落としてから2連続バーディで巻き返したが「72」

QTランキング147位で始まったシーズン。推薦で今季初のレギュラーツアーとなった5月「リゾートトラスト レディス」で8位に入って一気に道が開けた。「2戦目(リゾートトラスト翌週のヨネックスレディス)で予選落ちした時は不安とかもいろいろあったんですけど、その後は予選落ちが1回だったので自信にもなりました。決勝ラウンドで伸ばせない課題もできたので、来年はそこで伸ばせるように」といった収穫も課題も、多くの経験を積んだから言えることだ。

ファイナルQTで来季出場資格の確保を目指す

26日から静岡・葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コースで行われるファイナルQTに回る。昨年はファーストステージで敗退しているため、初めてのファイナルでもある。「QTの準備はしてきているので、しっかり上位にいけるように頑張りたい」。来季、レギュラーでもっと上を目指すための第一関門に気持ちを切り替えた。(愛媛県松山市/亀山泰宏)