第44回マイルチャンピオンシップは、ここ2年連続で3連単が10万オーバーの配当を記録するなど、人気通りにすんなりとはいかないGI。海外馬の参戦や初マイルの人気馬など、不確定要素の多い今回は展開の隙を突いた穴馬の激走に期待が持てる。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「エルトンバローズ」を取り上げる。
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■エルトンバローズ
昨年の3歳シーズン、4月の未勝利勝ちを皮切りに、1勝クラス、GIIIラジオNIKKEI賞、GII毎日王冠と破竹の4連勝を飾ったエルトンバローズ。その勢いのまま挑んだマイルCSでは、勝ち馬ナミュールから0秒2差の4着に敗れたものの、初のGIの舞台で強豪古馬マイラーを相手に互角に渡り合ってみせた。このコースも合っている。
さらなる飛躍を誓った今年は、上半期こそ3戦して7着、8着、8着と精彩を欠いたものの、前々走の中京記念では59キロを背負いながら3着に善戦。久々にこの馬らしい走りを見せると、続く前走でも、最重量の58キロを背負いながら0秒2差の3着に健闘している。先着を許したのは、今回回避したシックスペンスと、天皇賞・秋で3着に入ったホウオウビスケッツの2頭のみ。いずれも自身より軽い斤量だったことを考えれば、この馬の走りは勝るとも劣らないものだったと言っていい。
昨年の好走が示すように、この舞台での適性は十分。また、今回は差しや追い込みに人気馬が集中しているため、後方勢同士の牽制が入れば前残り決着の可能性も十分にあり得る。昨年以上の結果で、大波乱を演出するシーンまであっていい。
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