石川は今季防御率、1.93と好成績を残していた(C)産経新聞社 オフの補強第一弾となった。巨人は15日、DeNAを戦力外となった左腕、石川達也の獲得を発表した。 同日に入団会見も行われ、球団HPには「僕自身ジャイアンツでプレーしたいという思…
石川は今季防御率、1.93と好成績を残していた(C)産経新聞社
オフの補強第一弾となった。巨人は15日、DeNAを戦力外となった左腕、石川達也の獲得を発表した。
同日に入団会見も行われ、球団HPには「僕自身ジャイアンツでプレーしたいという思いもありましたし、とてもうれしかった」という石川本人のコメントも掲載されている。
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石川は横浜高、法大を経て20年育成ドラフト1位でDeNAに入団。22年6月に支配下となり、今季は中継ぎとして15試合に登板し、0勝0敗、2ホールド、防御率「1.93」と安定した成績を残していた。
最速150キロの速球と落差の大きい変化球のコンビネーションで知られ、左打者の内角をしっかり突ける気持ちの強さも認められている。「貴重な左」としてブルペンの大きな戦力になると期待されている。
勝利の方程式の一角を務めたアルベルト・バルドナードは今季チーム最多の58登板、2勝3敗9セーブ、防御率2・44の成績を残した。一時は大勢が離脱したときの代役守護神も務め、来季から複数年契約で残留したこともすでに報じられているが、シーズン後半は疲れも目立つ時期もあった。
同じく今季は51試合に登板、4勝3敗、25ホールド、防御率2.04と8年連続40登板以上を達成した左の切り札、高梨雄平も勤続疲労が心配されているとあって、両左腕の負担軽減につながるフル回転の快投が期待されている。
一方、26歳のリリーバーの加入に奮起を求められる選手も出てきそうだ。
近年、勝利の方程式の一角を務めてきた救援左腕の中川皓太はコンディション不良も影響し、今季は15試合に登板し、0勝2敗、防御率8・76と苦しんだ。すでに来季に向け巻き返しを誓っているが、新たな力が加わることでチーム内の競争も激しくなることが予想される。
チームにはほかにも今季がプロ1年目だった又木鉄平や森田駿哉、大江竜聖などの左腕も在籍する。いずれの選手にとっても、150キロ左腕加入のインパクトは大きく、切磋琢磨の姿勢がより一層、大事となりそうだ。
日本一奪回への欠かせないピースとなれるか。背番号65に決まった石川の再びの這い上がりを期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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