韓国代表を率いるリュ・ジュンイル監督。(C)Getty Images 手に汗握るシーソーゲームとなった。11月15日に台湾の台北ドームで行なわれた「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」グループB第2戦で日本代表は韓国…

韓国代表を率いるリュ・ジュンイル監督。(C)Getty Images

 手に汗握るシーソーゲームとなった。11月15日に台湾の台北ドームで行なわれた「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」グループB第2戦で日本代表は韓国代表に6-3で勝利。同大会開幕2連勝を飾った。

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 1点リードの7回1死一塁で森下翔太が左翼席にダメ押し2ランを放ち、趨勢が定まった同一戦。結果的に小刻みな継投策が裏目に出てしまった韓国指揮官は宿命のライバル対決敗戦に落胆の色を隠せない。

 試合後、母国紙『朝鮮日報』など複数メディアの取材に応じたリュ・ジュンイル監督は、「序盤は我々が流れを掴んだが、5回の山を乗り越えることができなかった。それが最も残念な部分だ」と牧秀悟から決勝点となる適時打を浴びた場面を回想。同局面で継投が遅れ、結果的に2死一塁が2死満塁となり、ピンチを抑えられなかった自身の采配を悔やんだ。

「結局、監督にとって最も難しいのは投手交代だと思う。イ・ヨンハを4番打者(森下翔太)との対戦で入れるか、6番打者(牧)のところで入れるか迷っていた」

 さらに「日本のピッチャーは、中継ぎがとても良かった。8回に出場した投手は制球が良く、2ストライク後に三振を奪える球を持っていた。それが羨ましい」と侍ジャパンの選手層の厚みに羨望の眼差しを向けたリュ・ジュンイル監督は、「我々が克服すべき課題は、先発投手をもっと育てなければならないということだ」と訴えた。

 世代交代の真っただ中にある韓国代表。そうした状況下で采配を振るう61歳の指揮官に地元メディアは辛辣だ。『朝鮮日報』は、リュ・ジュンイル監督が「迷った」とした継投策について「短期決戦において投手交代は早ければ早いほど良いと言われるが、決定的な勝負どころで投手交代が遅かった」と指摘。そして「今回も日本の壁は越えられなかった」とグループ敗退の危機に瀕した“現実”を断じた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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