11月15日、サッカー日本代表はインドネシア代表と2026FIFAワールドカップアジア最終予選の第5戦を戦った。この試合でベンチ外のメンバーに大きな注目が寄せられた。 森保ジャパンは11月の2試合をアウェイで迎えることとなった。難しい環境…
11月15日、サッカー日本代表はインドネシア代表と2026FIFAワールドカップアジア最終予選の第5戦を戦った。この試合でベンチ外のメンバーに大きな注目が寄せられた。
森保ジャパンは11月の2試合をアウェイで迎えることとなった。難しい環境での連戦となるが、2人の主力選手を欠くことに。CFWの上田綺世と、CBの谷口彰悟である。
谷口はこれまで3バックの中央を務めてきたが、そのベテランDFが不在ということで、誰が代わりに出場するのか大きな話題になっていた。
そして、注目を浴びる存在となっていた一人が川崎フロンターレの高井幸大だ。高井はこのチームでは最年少の20歳ながら、すでに日本代表としてデビュー。192cmの身長と、ビルドアップでの強みを買われて日の丸にユニフォームに袖を通している。
しかし、谷口不在で先発待望論もある中、高井は先発どころか、ベンチ入りもできなかった。それだけに、メンバー発表がされると、SNSではたちまち「高井くん」「ベンチ外」といったワードがトレンド入り。逆に言えば、それほど期待が大きかった表れでもあった。
■試合前に見せた表情
23人を登録できる最終予選の試合に対して、27人を召集している森保ジャパンでベンチ外となったのは全部で4人。高井のほかは、長友佑都、藤田譲瑠チマ、関根大輝である。
メンバー入りした選手が試合前にピッチでウォーミングアップする中、高井はベンチに座ってその様子を見る。藤田と関根が近くで座る中、高井は一人離れて座っていた。そしてその表情は悔しさに満ちたものだった。
高井は前回の代表活動を負傷で辞退しており、復帰後に麻生グラウンドで取材に応じた際、「悔しかった」と振り返っていた。その舞台に帰ってはきたものの、ベンチ外となったことで募る思いもあるはず。
「年齢は関係ない」
パリ五輪の代表メンバーに選出された際にはそう言い切って、ピッチの上でその実力を証明してきた。今回の悔しさを成長の糧に、再びピッチの上に戻る機会を狙う。