トータルゴルフフィットネス 管理栄養士兼トレーナーの中島です。今回は11月下旬から春先まで旬を迎える『ブロッコリー』について、その魅力をご紹介します。ブロッコリーには様々な栄養素が豊富に含まれます。今回はその中でも、ゴルファーの皆様に特に…

 トータルゴルフフィットネス 管理栄養士兼トレーナーの中島です。

今回は11月下旬から春先まで旬を迎える『ブロッコリー』について、その魅力をご紹介します。

ブロッコリーには様々な栄養素が豊富に含まれます。今回はその中でも、ゴルファーの皆様に特におすすめする点についてご紹介します!

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身体を守る『ビタミンC』

まずはブロッコリーと言えば、王道の栄養素『ビタミンC』です。

ビタミンCは抗酸化作用を持つ『ビタミンACE』の一種です。強い抗酸化作用を持ち、化粧品などにも用いられます。抗酸化作用とは『活性酸素』の発生を抑えたり、除去する働きのことです。活性酸素は体内で免疫機能の一端を担います。一定量必要であることに間違いありません。しかし、過剰に発生することで無差別に細胞を攻撃し、傷つけます。これは身体の老化を示します。この活性酸素を除去する役割を持つのがビタミンCです。

ブロッコリー100gに含まれるビタミンCは140mgです。成人における1日の推奨量が100mgですので、おおよそ1/2房食べることで1日に必要な量を補うことが可能です。

注意点として、ビタミンCは水溶性のビタミンであることが挙げられます。ブロッコリーを茹でるとビタミンCを半分近く失うこととなります。ブロッコリーは蒸す、または電子レンジでの加熱がおすすめです。

身体の回復に『スルフォラファン』

『スルフォラファン』は、ブロッコリーを含むアブラナ科の野菜に含まれる成分です。ブロッコリーはもちろんのこと、ブロッコリーの子供であるスーパースプラウトには何倍も豊富に含まれます。

効果は、ビタミンCと同様に強力な抗酸化作用を持ちます。また炎症の抑制作用があることから、トレーニングやゴルフなどで損傷した筋肉の回復を促す役割も持ちます。

まだはっきりと分かっていないことも多いですが、様々な『がん』との因果関係も研究されています。肺がんや大腸がんのリスクを低減する可能性があるのです。

ブロッコリーは生で食べることが難しい食材です。ですが、スーパースプラウトであればそのままサラダなどにのせて食べることができます。生で食べることで、様々な栄養素の損失を少なくすることができます。お値段は少し張りますが、おすすめする野菜の一つです。

身体を作る『たんぱく質』

野菜は様々な微量栄養素(ビタミンやミネラルなど)を含みます。しかし、ほとんどの野菜においてたんぱく質の含有量は少ないと言えます。その中で、意外にもたんぱく質を豊富に含むのがブロッコリーです。

肉や魚などと比べると、同じ重量当たりのたんぱく質量は多いとは言えません。しかしブロッコリーのメリットは、カロリーを抑えてたんぱく質を摂ることができる点です。ブロッコリー100gのカロリーは40kcal程度ですが、肉や魚であれば100kcalを超えます。このことが減量中にブロッコリーがおすすめされる理由と言えます。

またブロッコリーは、たんぱく質の吸収を助けるビタミンB6も含みます。食事を摂る際に肉や魚の付け合わせとして食べることで、より効率良くたんぱく質を体内に吸収することができます!

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。

引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!


[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。