敵将として大谷の歴史的な一打を眼前で目の当たりにしたシューメーカー氏。(C)Getty Images 今から約3か月前。…

敵将として大谷の歴史的な一打を眼前で目の当たりにしたシューメーカー氏。(C)Getty Images
今から約3か月前。野球界に1つの“伝説”が誕生した。去る9月19日に行われたマーリンズ戦で大谷翔平(ドジャース)が達成した「シーズン50本塁打、50盗塁」だ。
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驚異的なパフォーマンスで偉業はやってのけられた。この試合に「1番・DH」で先発した大谷は、6打数6安打3本塁打2盗塁10打点と文字通りの離れ業を披露。史上初となる50-50を達成した。
最終的に54-59にまで伸びた大谷の大記録。この快挙において小さくない影響を及ぼしたのが、敵将だったスキップ・シューメーカー氏の決断だった。
ドジャースにとって重要なポイントゲッターである大谷に対しては、申告敬遠などで避ける判断もできた。しかし、44歳の青年監督は「(大谷を敬遠することは)野球的にも、私のカルマ的にも、そして野球の神様的にも、悪い行動だと思った」と避けず。「野球はそうあるべき」と若手投手も多いチームに最後まで堂々と勝負を挑ませた。
無論、勝負よりもロマンを追い求めたシューメーカー氏は、地元メディアやファンから批判を浴びた。大谷に打たせるべきではないというのが、やはり「セオリー」という見方が大半を占めた。
24年シーズン終了後にマーリンズを退任したシューメーカー氏は、あらためて大谷との至高の勝負を振り返った。現地11月12日に米ポッドキャスト番組『Basement Talk』に出演した際に、「私にとって悩ましいことは何もなかった」と決断を下した当時の心境を語った。
「点差があったのはあるが、何よりも野球に対する誠実さを私は失いたくなかったんだ。そして選手たちが、競争相手として、オオタニとしっかり勝負すべきだと思った。もちろん、ポストシーズン進出を争う1点差の試合というのなら話は異なるけど、こっちも彼と同じメジャーリーガーなんだ。でも、88マイル(約141.6キロ)のバックドアスライダーを反対方向にもっていくなんて想像を越えていた。忘れられないね」
さらに「MLBで最も足の速い選手の1人が、明らかに今まで見てきた中でも最もパワーのある選手だなんてね」と大谷に脱帽したシューメーカー氏は、「それでいて99マイル(約159.3キロ)以上の速球も投げられる。もう完全に想像の上を行っている」と漏らした。
結果的に敗れた。それでも異次元の天才との勝負を求めたことにシューメーカー氏は、“野球人”として後悔などしていない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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