大田は3球団を渡り歩いた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext プロ野球12球団合同トライアウトが14日、ZOZOマリンで開催された。 現行の12球団合同という形では今回が最後とされる中、現役続行を目指し多くの選手が気合の入…

 

大田は3球団を渡り歩いた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 

 プロ野球12球団合同トライアウトが14日、ZOZOマリンで開催された。

 現行の12球団合同という形では今回が最後とされる中、現役続行を目指し多くの選手が気合の入った姿を披露した。ただ、今季戦力外通告を受けながら姿を見せなかった選手も一定数いた。

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 DeNAからは今季プロ16年目シーズンの外野手、大田泰示も姿を現さなかった。今季日本一に輝いたDeNAでは若手外野手も伸びてきており、し烈な外野手争いの中、出場機会を減らしていた。

 大田といえば東海大相模から巨人に08年のドラフト1位入団、松井秀喜氏も着けた背番号55を託されるなど、大型野手として期待を集めた。

 しかし巨人では伸び悩み、2016年オフにトレード移籍した日本ハムで光を放った。2019年にはキャリアハイの打率「.289」、20本塁打、77打点を記録。20年は自身初のゴールデン・グラブ賞も獲得とチームの力になっていった。

 その後、ノンテンダーとして21年オフに退団した後、22年シーズンからDeNAに在籍。右の長距離砲として昨年終盤はクリーンアップを担ったこともあったが、今季は外野陣でドラフト1位ルーキーとして度会隆輝が入団、プロ3年目の梶原昂希などの成長もあり、層も厚くなったことで1軍出場なしに終わっていた。

 10月5日に行われたファーム日本選手権では「4番・左翼」として先発出場、先制点につながる中前打などマルチ安打を放ち、存在感を示した。現役続行を摸索しているとされる中、今季は特に打線形成に苦しんだチームは多いとあって、救いの手は差し伸べられるか。今後も動向が注目される。

 そしてかつてチーム最多勝をマークしながら、戦力外となった、元巨人左腕の高橋優貴もトライアウトに姿はなかった。

 18年ドラフト1位入団。21年にはチーム最多の11勝をマークするなど、将来のエース候補として期待を集めた。

 最速152キロの直球と宝刀スクリューのコンビネーションで知られたが、22年は1勝にとどまり、オフに左ひじのクリーニング手術も受けた。23年も1軍未勝利、24年は1軍登板なしに終わっていた。

 一時は快進撃を続けていたが、制球を乱したことで1軍舞台から遠ざかっていった。しかし先発、中継ぎもできる左腕は多くの球団で求められるピースとあって、各球団の判断も引き続き、注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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