■五輪帯同「自分にとってプラスに」 11月13日、今月末の「FIBAアジアカップ2025予選Window2」へ向けた直前合宿を…

■五輪帯同「自分にとってプラスに」


 11月13日、今月末の「FIBAアジアカップ2025予選Window2」へ向けた直前合宿を行っているバスケットボール男子日本代表(FIBAランキング21位)のメディアデーが開催され、代表候補選手の一人である佐々木隆成(三遠ネオフェニックス)が意気込みを語った。

 現在28歳の佐々木は、180センチのポイントガード。今夏はパリ2024オリンピックの最終候補に名を連ねながら惜しくも選外となっていたが、サポートメンバーとしてパリ五輪日本代表に帯同。自らの目で見た世界最高峰の大会から刺激を受け、今年10月に開幕した「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」でも地区首位を走る三遠の司令塔として、チームをけん引してきた。

 充実の夏を経て、これまで以上に「貪欲」になったという佐々木。緩急自在なプレーが武器の名手、デニス・シュルーダー(ドイツ代表)の名前も挙げながら世界レベルを目撃したエピソードを披露したが、日の丸を背負うチームメートたちの姿も強く印象に残っているという。

「日本のトッププレーヤーたちが試合前のロッカーだとか、そういったところでどういう風に準備をして、どういう思いを持ってプレーをしているかというのを間近で見られたというのは、自分にとってプラスになったんじゃないかなと思います」

■“河村不在”の日本代表PG争い


 今回の代表活動には、ホーバスジャパンの主戦ガードを務めてきた河村勇輝(NBAメンフィス・グリズリーズ)ら海外組が不参加。日本代表が今後ワールドカップやオリンピックを見据えて活動していくなか、新たな司令塔の台頭が期待されており、今回の合宿には経験豊富な富樫勇樹(千葉ジェッツ)に加え、佐々木、中村拓人(広島ドラゴンフライズ)、大浦颯太(三遠ネオフェニックス)らを招集。ホーバスHCが自身の契約継続記者会見にて“河村不在の穴を埋める存在”として真っ先に佐々木の名前を上げていたことからも、期待の大きさがうかがえる。

 佐々木は「こうやってまた代表合宿に戻ってこられてうれしい」と口にしつつも、待ち受ける日本代表PG争いについては「トムさんが求めるバスケットをやるのが僕の仕事だと思います。スピードだったり、速いペースだったり、シュートだったり、そういった得意なプレーを出していくのが大切だと思うので、周りがどうこうでなく自分にフォーカスして、やっていきたいなと思います」と冷静に分析。

 “ホーバスバスケ”に順応しつつ、「基本的に三遠でのプレーを見て呼んでもらっていると思うので、三遠でやっているようなプレーをやろうと今は思っています。それが僕の武器でもあるので。あんまり変えるつもりはないというか、自分の得意プレーをやっていくことが大事かなと思っています」と持ち味を発揮してアピールすることを誓った。

 日本代表は11日から都内にある味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿を開始しており、21日に日環アリーナ栃木でモンゴル代表(同108位)戦、24日にアウェーでグアム代表(同80位)戦に臨む予定となっている。