大山は東京ドームでも多くアーチを放った(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
NPBは14日、FA権を行使した選手をFA宣言選手として公示した。今オフは9選手が権利を行使、中でも注目とされるのは阪神・大山悠輔選手にもある。
右打者として7年連続2桁本塁打を記録、昨年38年ぶりの日本一に輝いたチームでは全試合4番としてフル出場を果たすなど、強打の一塁手をめぐっては巨人が獲得に乗り出すと見られている。
また大山の去就をめぐっては球界内からも様々な考察の声が出ている。
巨人で2023年シーズン、打撃チーフコーチを務め、リーグトップのチーム打率「.252」、「164本塁打」を成し遂げるなど、チームを盛り立てた野球解説者の大久保博元氏が13日に自身のYouTubeチャンネルに「阪神の大山選手にFAの真相を直撃」と題した動画を更新。
その中では地元茨城の後輩でもある大山に直接FA行使の理由を聞いたとして大山のコメントを紹介している。
大久保氏が権利行使に関して率直な気持ちを聞いたところ、大山は「こういうときしか他のチームの評価だったり、自軍の評価を聞くチャンスがなかなかないので」と話したという。
この大山のコメントに関して大久保氏も「まさに本音ですね」と話しながら、プレーヤーとして自身の評価を聞きたいと思うのは当然のこととした。
その上で巨人が獲得に乗り出すとされていることで、今後大山が合流となった場合のポジション、チームプランを予想する場面もあった。
「今年ファーストだった岡本選手が外野行くのか」と、今季主に一塁を守った岡本和真の外野コンバートの可能性も浮上すると見る。
外野は今季、レギュラーを守ったのはベテランの丸佳浩のみ、それ以外では途中加入のエリエ・ヘルナンデス、プロ2年目の浅野翔吾、萩尾匡也、オコエ瑠偉などがし烈な外野手争いをくり拡げる中、仮に大山がチームに合流となれば、すでに過去に守った実績もある岡本の外野コンバートもありうるとした。
また動画の中では大山の魅力として、阪神不動の4番ながら、たとえゴロでも一塁へ全力疾走を欠かさないといった野球への取り組みを高く評価した上で、巨人合流となれば「どんどん士気があがる」と有形無形に好影響を及ぼすとした。
一方、大山と会話を交わす中では在籍の阪神愛も強く感じたという。「阪神を愛している これが第一路線じゃないのか」と大久保氏は残留も十分あるとしながら、いずれの判断にしてもファンに応援してほしいと人生最大の岐路に立つ後輩にエールを送っていた。
伝統の一戦で知られ、長くライバル関係にある巨人・阪神間でFAで移籍となれば史上初のことともなり、大きな注目を集めている。
15日から交渉がスタート、背番号3の判断の行方をファンも見守ることとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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