第2戦での投げ合いが注目されるクァク・ビン(左)とモイネロ(右)。(C)Getty Images 若手中心の韓国代表は前途多難なスタートを切った。 11月13日、プレミア12のグループBオープニングラウンドが開幕。2015年の第1回大会を制…

第2戦での投げ合いが注目されるクァク・ビン(左)とモイネロ(右)。(C)Getty Images

 若手中心の韓国代表は前途多難なスタートを切った。

 11月13日、プレミア12のグループBオープニングラウンドが開幕。2015年の第1回大会を制している韓国代表は、台湾・台北ドームで行われた台湾代表戦で3-6と敗北。各グループの上位2チームが勝ち進めるスーパーラウンド進出に向けて暗雲が立ち込めている。

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 オーストラリア代表を9-3で一蹴した“ライバル”の日本代表とは異なる試合展開となった。先発した右腕コ・ヨンピョが2回6失点で降板を余儀なくされた韓国は、その後に3点差にまで迫るも、6人の継投策を講じた台湾投手陣に3安打に封じられてシャットアウト。最後まで流れを掴めなかった。

 早くも敗退の危機に瀕している韓国は、14日に“大一番”を迎える。相手は同じく開幕戦でドミニカ共和国代表に1-6と競り負けたキューバ代表。先発は今季のパ・リーグで異彩を放ったリバン・モイネロ(ソフトバンク)とあって一筋縄ではいかない対戦となる。

 明らかな苦境ゆえに国内では“悲観的なムード”が強まっている。日刊紙『朝鮮日報』は、「まさかと思ったら現実となった。強打者が居並ぶ日本でもリーグ最高の投手が韓国戦に挑む。果たして攻略できるのか」と銘打った記事を掲載。国際舞台での経験も豊富なモイネロへの危機感を募らせた。

「キューバも韓国と同様に追い込まれている状態だ。モイネロの先発起用はその強い意志の表れだろう。キューバ代表の中で最も強力な先発投手が韓国戦から出るのだ」

 先発転向を果たした今季のモイネロは圧倒的な成績を残した。25先発で11勝を挙げ、防御率1.88、WHIP0.94をマークし、最優秀防御率賞も獲得。パ・リーグを制したソフトバンクの文字通り「エース」として君臨した。

 そんな鷹の怪腕を「NPB最高の投手」と表現する『朝鮮日報』は、「韓国打線はまだまだ身体が重い状況だ。一方でモイネロは所属するソフトバンクで日本シリーズまで進出し、最近まで実戦を行っていた投手だ。加えて韓国の分析も緻密にしているという情報もある」と指摘。立ちはだかる相手がどれだけ強大であるかを煽った。

 果たして、東京ドームに行われるスーパーラウンド進出に向け、韓国はどう食い下がるか。日本のライバルにもなる相手だけに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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