今永、吉田のメジャーリーガーがいる一方で… 2024年ドラフトでは、育成含めて計123人の選手が指名を受けた。チームの主力になりつつある年齢を迎えた2015年の指名選手を振り返ると、メジャーで活躍する選手がいる一方で、すでに指名選手の多くが…
今永、吉田のメジャーリーガーがいる一方で…
2024年ドラフトでは、育成含めて計123人の選手が指名を受けた。チームの主力になりつつある年齢を迎えた2015年の指名選手を振り返ると、メジャーで活躍する選手がいる一方で、すでに指名選手の多くが引退している球団もあり、明暗が分かれた形となっている。
ドラフト1位では、DeNA指名の今永昇太投手、オリックスの吉田正尚外野手がともにメジャーで活躍中。駒大を経てプロ入りした今永はNPBで8年間プレー。カブスに移籍した今季は29試合に登板して15勝3敗、防御率2.91と“ルーキーイヤー”から躍動した。
吉田はオリックス時代の2021年に首位打者賞と最高出塁率のダブル受賞。2022年は5年連続で打率3割以上をマークして、26年ぶりの日本一に貢献した。レッドソックスに移籍した翌年は、中軸としてWBC世界一に貢献する中で日米通算1000安打を記録。今季は打率.280、10本塁打も、その存在は輝きを保つ。また、中日1位の小笠原慎之介投手は今オフ、ポスティング(入札)制度を用いてのメジャー挑戦を表明している。
一方、3球団競合の末にソフトバンクが交渉権を獲得した高橋純平投手は、在籍8年間で通算56試合の登板でわずかに4勝。2023年限りで引退した。阪神の高山俊外野手は、昨オフに阪神を戦力外となり、今季からオイシックスでプレー。広島1位の岡田明丈投手は2017年に12勝をマークも、昨オフ戦力外となって育成契約に。今季支配下復帰を果たすも、2年連続の戦力外通告を受けた。
立命大から巨人に入団した桜井俊貴投手は、4年目の2019年にマークした8勝がキャリアハイ。2022年限りで引退し、一時は巨人のスカウトに転身した後、現在は社会人野球のミキハウスでプレーを続ける。
その他、今季の日本一に貢献したDeNA4位の戸柱恭孝捕手、パ・リーグを代表するスラッガーに上り詰めたオリックス10位の杉本裕太郎外野手。9年目の今季に自己最多の10勝をマークした日本ハム2位の加藤貴之投手、WBC戦士となったヤクルト3位の高橋奎二投手らが活躍。小笠原と同様にポスティングでのメジャー移籍を目指す阪神5位の青柳晃洋など、バラエティに富んだ悲喜こもごものドラフトだったと言える。(Full-Count編集部)