アルピーヌはこのままF1参戦を継続する見通しだ(C)Getty Images アルピーヌF1チームは11月12日、新レギュレーションとなる2026年からメルセデス製のパワーユニット(PU)とギアボックスを搭載すると発表した。実質的には仏ルノ…

アルピーヌはこのままF1参戦を継続する見通しだ(C)Getty Images

 アルピーヌF1チームは11月12日、新レギュレーションとなる2026年からメルセデス製のパワーユニット(PU)とギアボックスを搭載すると発表した。実質的には仏ルノーのワークスチームで、ルノー側は来季を最後に同チームへPUの供給を打ち切ると決めたことから、新たにメルセデスかホンダと手を組む可能性が指摘されていた。

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 同チームは「メルセデスと複数年契約を交わし、少なくとも2030年まで、アルピーヌにパワーユニットが供給されることになる」としている。

 26年からはメルセデスユーザーがメルセデスチームのほか、マクラーレン、ウィリアムズ、アルピーヌの計4チームとなり、最大派閥となる。

 フェラーリ勢はフェラーリ本隊とハースの2チーム、レッドブルと兄弟チームのレーシングブルズ(RB)は、レッドブル・フォード、アストンマーティンはホンダ、キックザウバーはアウディのワークスチームに改められ、車体、PUを自社開発する。

 現行のPUはエンジンに運動エネルギー回生装置(MGU―K)、熱エネルギー回生装置(MGU―H)が組み合わさったハイブリッドエンジンだが、新PUはMGU―Hは搭載されず、回生装置はMGU―Kだけとなる。今季はPUが発生する最高出力の83%をエンジン、17%をMGU―Kが賄うが、2026年規定では最高出力の50%をエンジン、50%をモーターが占める形になる。

 ルノーのPUは仏ビリーシャティヨンの施設で開発されてきたが、活動打ち切りに伴い、無用の長物となってしまう。ところがPUの知的財産権を2028年にPUメーカーとしてF1への新規参入を目指す米ゼネラルモーターズ(GM)が購入するとのうわさが上がっている。米国でインディカーなどに参戦するアンドレッティモーターポーツがGMと組んで「アンドレッティ・キャディラック」として11番目のF1チームとして参戦する計画だったが、F1側から承認されず、計画が頓挫している状況に陥っていた。起死回生の策がルノー製PUの知的財産権の取得といえそうだ。

 一時は不振が続くアルピーヌF1を買収する可能性も指摘されたが、今季の第21戦サンパウロGP(ブラジル)で今季初表彰台となる2、3位フィニッシュを果たしたこともあり、アルピーヌはこのままF1を継続していく見通しだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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