甲斐はソフトバンクの正捕手として長年、チームを支えた(C)産経新聞社 FAの権利行使の手続き締め切りが13日に迫る中、権利を獲得した選手の対応が注目される。【関連記事】ますます混沌化してきた捕手FAの行方 現れた「第4の捕手」の存在 ”課題…
甲斐はソフトバンクの正捕手として長年、チームを支えた(C)産経新聞社
FAの権利行使の手続き締め切りが13日に迫る中、権利を獲得した選手の対応が注目される。
【関連記事】ますます混沌化してきた捕手FAの行方 現れた「第4の捕手」の存在 ”課題”も浮上
今オフ最大の目玉とされた捕手FAをめぐっては、キーマンとされたソフトバンクの甲斐拓也が行使を決断したと地元メディア「西スポWEB OTTO!」に報じられた。
4季ぶりのリーグ優勝を飾ったソフトバンクの扇の要。「育成の星」として知られ、侍ジャパンの一員としても2021東京五輪の金メダル、2023年WBCでも世界一奪回に大きく貢献した。
「甲斐キャノン」と称される強肩、リード面の評価も高く、その甲斐を狙うとされるのが、常勝軍団の巨人だ。4季ぶりのリーグ優勝を果たすもCSファイナルSではDeNAに敗れた。
今季は昨年まで主戦捕手を務めた大城卓三に加え、岸田行倫、小林誠司の3捕手併用制を選択。それぞれの捕手の持ち味もあったが、正捕手固定とは至らなかったことでリード、打撃など総合力の高い甲斐がFA宣言となれば、獲得交渉に臨むと見られている。
そして捕手FAのキーマンとされた甲斐が権利行使となれば、他球団捕手においても大きくシャッフルすることも予想される。
まず正捕手流出の可能性があるソフトバンクでは甲斐の残留交渉に全力を注ぐ中、仮に正捕手流出となれば、来季以降も見据えてFA市場に出る他球団の正捕手にターゲットを絞ることに。
巨人では今季3捕手併用となった大城がFAイヤーとなっている。昨年は主戦捕手を務めていたが、今季は「5番・一塁」など打撃面でもチームを支えたが、本職の捕手としては活躍の場が減ったことで今後のキャリアプランをどう考えていくかが注目される。
阪神の坂本誠志郎もFAイヤーとなっている。昨年は梅野隆太郎が骨折離脱した8月中旬以降、特に存在感を発揮。自己最多の84試合に出場。村上頌樹、大竹耕太郎らとのバッテリーも光り、チームを盛り立てた。自身初のゴールデン・グラブも獲得と飛躍の年となった。
今季は64試合に出場、打率「.223」、0本塁打、12打点。投手と理解を深め組み立てていくリードに定評があり、チームを盛り立てるモチベーターとしての側面も評価されている。
さらにここに加わってきたのが中日のベテラン捕手、木下拓哉だ。国内FA権行使することを明言している。
今季は71試合に出場、「打てる捕手」として知られるだけに一定の需要もありそうだ。
今回、仮に全員が宣言すれば、異例の4捕手が市場に出そろうことになり、実質トレードのような動きとなることも注目を集めている。捕手は稀少ポジションとあって、なかなか獲得機会も少ないことで市場に出れば、多くの球団が名乗りをあげることは間違いない。
交渉解禁は15日から、いよいよ今オフ、最大の目玉とされた捕手FAが幕を開ける。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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