埼玉栄高は昌平高の勢いを食い止め、2セットダウンからみごとな逆転勝ちを収めた(adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({}); 第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会 埼玉県代表決定戦はさいた…
埼玉栄高は昌平高の勢いを食い止め、2セットダウンからみごとな逆転勝ちを収めた
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第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会 埼玉県代表決定戦はさいたま市のサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で11月10日に大会最終日が行われ、男子は埼玉栄高が3年ぶり10回目、女子は狭山ヶ丘高が初の春高への出場権を獲得した。両校は、今夏のインターハイに続く全国の舞台となる。
男子決勝、夏の覇者である埼玉栄高は、昌平高の機動力あるブロックにつかまり、第1、第2セットを22–25、22–25と続けて落としてしまう。キャプテン鈴木美煌の気迫に満ちた攻撃も昌平高の戦いを勢いづけていた。
しかし、第3セットに入ると状況は一変。ミスが目立ち始めた昌平高に対して、埼玉栄高はディフェンスを固めると同時に、ていねいにつないだボールから落ち着いて攻撃を展開し、25–6と一方的なスコアで取り返す。続く第4、第5セットはともに、攻守の歯車がしっかりかみ合った埼玉栄高が先行。やや疲れの色が見える昌平高も気力を振り絞って追いかけるが、埼玉栄高はキャプテン中村健太郎、定山蒼昊、坂本然の3人が、試合が進むほどに調子を上げて2けた得点を挙げる活躍。25–16、15–7と連取し、2セットダウンからみごとな逆転勝ちを収めた。中村キャプテンは、「(2セット先に連取されても)まったく負ける気はしませんでした。(伊藤寿一)監督からも“最後は気持ちだ”と教わっていたので、3年生中心にそこをしっかり貫きました」と振り返り、「(3年生にとって)最初で最後の春高、しっかり自分たちのバレーをして全力で楽しみたい」と目を輝かせた。
春日部共栄高との一進一退の攻防を制し、狭山ヶ丘高は夏に続く全国の舞台へ
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女子決勝は、インターハイで初の全国大会を経験した狭山ヶ丘高が今回も躍動。春日部共栄高との決勝を25–22、25–19、27–25とストレートで制した。両チーム、粘りのレシーブでボールをつなぎ、針の穴を通すような繊細なコントロールで点を取り合う一進一退の展開となったが、狭山ヶ丘高が勝負どころで見せた高い集中力は、夏からの確かな成長の証しだった。キャプテン藤野美花、エース倉田友鈴を中心とした、コートとベンチのチームとしての高い一体感も印象的。藤野キャプテンは、「(インターハイでは)今まで対戦したことのないチームと試合ができるのはとてもワクワクしました。今日決まったボールも、(春高で)トップレベルのチームには通用しないものもあると思うので、もっと質を高めて完成度を上げていきたい」と、夢舞台に向けて意を強くしていた。
取材・写真/村山純一(編集部)
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男子優勝:埼玉栄高(3年ぶり10回目)
女子優勝:狭山ヶ丘高(初)
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