田宮は大きく年俸を上げそうな一人だ(C)産経新聞社 プロ野球は本格的にオフシーズンに入り、各チームで契約更改が始まりつつ…

田宮は大きく年俸を上げそうな一人だ(C)産経新聞社
プロ野球は本格的にオフシーズンに入り、各チームで契約更改が始まりつつある。今のところはほとんどが若手、2軍を中心にプレーした選手がサインしている状況。ここから12月にかけてどんどん主力級がやってくるだろう。
大幅アップを勝ち取るのは誰なのか。本稿ではその候補を5人挙げてみたい。
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■田宮裕涼(日本ハム)
新庄政権3年目で一気にブレークした捕手。今季は自身初の開幕スタメンを勝ち取ると、打撃では巧みなバットコントロールと勝負強さ、守備では「ゆあビーム」と称される強肩を武器に、出場機会を大きく増やした。推定年俸700万円とベースが低く、契約更改ではジャンプアップが期待される。3倍増の2100万〜4倍増の3200万あたりの攻防になるか。
■武内夏暉(西武)
3球団競合で西武にやってきたゴールデンルーキーは、評判に違わぬ投球で開幕ローテ入り。いきなり5連勝デビュー、優勝したソフトバンク相手に快投など、最下位に沈むチームの中で明るい話題を提供した。最終的には規定投球回に到達した上で防御率2.17、10勝6敗の好成績。新人王も確実なものとしている。推定年俸1600万円から3倍増は堅く、近年でいうと東克樹(DeNA)の1500万→5550万円に匹敵するのではないか。
■長岡秀樹(ヤクルト)
燕のショートを守る若武者は、レギュラー3年目の今季に打撃開花。全143試合に出場し、リーグ最多の163安打をマーク。初の個人タイトルを獲得した。定評のある守備も安定感を増し、チームに欠かせない存在に成長。貢献度の大きさを鑑みると、推定年俸4100万円から倍増は見込まれるか。1億円の大台にどれだけ近づけるか注目だ。
■辰己涼介(楽天)
こちらも長岡と同じく守備に定評がある中で、今季は打撃面で大きく飛躍。リーグ最多の158安打、同2位の打率.294をマークし、不動の3番打者として全試合出場を果たした。プレミア12の侍ジャパンメンバーにも選出され、まだまだ暴れてくれそうだ。推定年俸8000万円とこの中だと高めだが、やや過小評価されているきらいもある。大台突破はもちろん、1億3000万円ぐらいは行ってもおかしくない。
■松山晋也(中日)
育成からの叩き上げリリーバー。大卒2年目の今季はセットアッパーに定着。ライデル・マルティネスの前、8回の役割を勤め上げた。その結果、43ホールドポイント(HP)を挙げ、最優秀中継ぎ賞を桐敷拓馬(阪神)と分け合うことに。名実ともにリーグ屈指の救援投手となった。推定年俸1750万円からの3倍増、5000万〜6000万円あたりのラインと予想するが果たして。
[文:尾張はじめ]
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