ついにMLB移籍が認められた佐々木。WBCなど国際舞台で声価を高めてきただけに、争奪戦は必至の情勢だ。(C)Getty Images いよいよ公式に認められた“令和の怪物”の挑戦。その決断をメジャー関係者は嬉々として…
ついにMLB移籍が認められた佐々木。WBCなど国際舞台で声価を高めてきただけに、争奪戦は必至の情勢だ。(C)Getty Images
いよいよ公式に認められた“令和の怪物”の挑戦。その決断をメジャー関係者は嬉々として喜んでいる。
11月9日、ロッテは佐々木朗希について、ポスティングによるMLB球団への移籍に向けた手続きを開始することを発表した。申請手続きを行ってからの正式公示後45日間で全30球団との入団交渉が可能になる。
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何よりも驚きを呼んだのは“破格の金額”だ。というのも、現在23歳の佐々木は、MLBの労使協定で決まった25歳以下の国際選手獲得の際のルールにより、契約金や年俸も含めて保証は年間500万ドル(約7億2500万円)に制限。マイナー契約からのスタートとなるためだ。
特大のポテンシャルからメジャー契約なら2億ドル(約300億円)は最低ラインとも言われる佐々木。それだけに500万ドル以下という金額は、本人がメジャー未経験とはいえ獲得を狙う球団からすれば「お買い得」と言える。
ニューヨークの日刊紙『New York Post』は「ササキは小規模マーケットの球団であっても補強予算内に収められるようなお買い得品となる」と指摘。「彼はあと2年も待てば、一線級のFAとして扱われ、昨年12月にヨシノブ・ヤマモトがドジャースと結んだような12年総額3億2500万ドルクラスの大型契約を求めることができた」と今回の決断に対するシビアな見解を伝えた。
無論、米球界内でも佐々木の今オフでのポスティングは小さくない衝撃だ。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「多くの球団は2025年に向けて、すでに国際プロスペクトたちと口約束を交わしているが、ササキのような投手を獲得できるなら、そうした契約からは手を引くかもしれない」と強調。そして、匿名のアメリカン・リーグ球団幹部のコメントを紹介している。
「彼のために最大限に小切手を切るだけでなく、自分たちを売り込まなければならない。どの球団も彼が求めている環境を持っているわけではないから、公平な(獲得)競争にはならないだろうが、給与の大きさが必ずしも重要というわけではなくなった」
球団を通じて「マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」と強い意志を示した佐々木。彼がどの球団と、どのような内容の契約を結ぶかは世界的な関心事となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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