錦織圭、1年5ヵ月ぶりのチャレンジャー優勝に王手 現地11月9日、ATPチャレンジャー「HPPオープン」(フィンランド・ヘルシンキ/チャレンジャー125)シングルス準決勝が行われ、錦織圭(ユニクロ/…
錦織圭、1年5ヵ月ぶりのチャレンジャー優勝に王手
現地11月9日、ATPチャレンジャー「HPPオープン」(フィンランド・ヘルシンキ/チャレンジャー125)シングルス準決勝が行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク132位)は、予選から勝ち上がってきたマックス・ハンス・レーベルク(ドイツ/同332位)と対戦。6-4、6-7(6)、6-2のフルセットで下し、1年5ヵ月ぶりのチャレンジャー優勝に王手をかけた。
【動画】錦織圭、2時間41分のフルセットマッチを制して決勝進出 勝利の瞬間
9月に開催されたジャパン・オープンで8強入りした34歳の錦織は、ATPマスターズ1000上海とATP500ウィーンでプレーした後に、前週は「スロバキア・オープン」(スロバキア・ブラチスラバ/チャレンジャー125)に出場。ベスト4に入ったものの、準決勝では連戦の疲労を隠せず惜しくも敗れて決勝進出とはならなかった。
前週に続いてチャレンジャーへの出場となった今大会。1回戦で予選勝者のニコラス・アルバレス・バローナ(スペイン/同384位)を6-4、6-2を下すと、2回戦で第7シードのジェローム・キム(スイス/同134位)を6-3、1-6、6-2で、準々決勝で第4シードのジェイコブ・ファーンリー(イギリス/同94位)を6-4、6-3で破って2週連続で4強入りを果たした。
準決勝では予選から5連勝と快進撃を続けているレーベルクと対戦。第1セット、第2ゲームでのピンチをしのいだ錦織は、続く第3ゲームで相手を左右に揺さぶりブレークに成功する。その後、ブレークポイントを握られる場面こそあったが、勝負所を抑えて6-4でセットを奪った。
第2セットでも第1ゲームで積極的な攻撃を見せて、チャンスを逃さずにブレーク。コーナーを捉える正確なショットで主導権を握る。だが、ポイントを重ねるにつれて疲れが見えてきた錦織。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームで、レーベルクの粘りに根負けしこの日初めてサービスゲームを失ってしまう。第12ゲームでは0-40のピンチを防いだものの、タイブレークではリードを守り切れない展開に。マッチポイントも生かせず最後はフォアハンドのミスが出てしまい、最終セットに突入した。
勝利目前からセットを失った錦織は、最終セット前にトイレットブレークで間をとる。第2セットではストロークのミスが重なったが、再び集中し直してキレのあるショットを取り戻す。第1ゲームをテンポ良くポイントを奪ってサービスキープすると、第2ゲームでブレークに成功。レーベルクのミスも早くなり、4ゲームを連取した。第5ゲームをキープできなかった錦織だが、第8ゲームも破って2時間41分の熱戦を制した。
昨年6月の「カリビアン・オープン」(プエルトリコ・パルマスデルマール/チャレンジャー75)以来、1年5ヵ月ぶりのチャレンジャー優勝をかけて、決勝では第5シードのルカ・ナルディ(イタリア/同102位)とイェフセイェフ(カザフスタン/同218位)の勝者と対戦する。