J1鹿島アントラーズのキャプテンMF柴崎岳が発した試合前ロッカールームでの“熱い言葉”にサポーターが心を震わせた。 11月1日に行われたJ1リーグ第35節で、鹿島はアウェイのUvanceとどろきスタジアムby Fujitsuでの川崎フロン…

 J1鹿島アントラーズのキャプテンMF柴崎岳が発した試合前ロッカールームでの“熱い言葉”にサポーターが心を震わせた。

 11月1日に行われたJ1リーグ第35節で、鹿島はアウェイのUvanceとどろきスタジアムby Fujitsuでの川崎フロンターレ戦に臨んだ。中後雅喜暫定体制初戦だった前節のアビスパ福岡戦を0-0ドローで終えた鹿島にとって是が非でも勝利したい一戦ではあったが、敵地・等々力はリーグ戦で8年間勝てていなかった「鬼門」だった。

 だが、そこでチームの士気を上げたのが、今季から背番号10を付け、キャプテンにも就任した32歳の柴崎だった。日本代表スペインリーグでも華麗なパスで試合を組み立ててきた天才司令塔は、ピッチ外でもクールな印象が強く、常に冷静沈着だが、この日は違った。

 試合前のロッカールームでのミーティング。中後監督の話が終わると、選手、スタッフ全員での円陣が組まれた。ここで柴崎が熱く、語る。「(鈴木)優磨がここで8年間勝っていないと言ったよな。一人一人が“俺はいなかった”って、関係ない話じゃないよ」と訴えると、ここから語気を強めて「この鹿島のプライドにかけて、絶対ここで叩くぞ!行くぞ!」と叫び、チーム全員に喝を入れた。

■「岳ちゃんの熱い檄にゾクッとしたわ」

 このロッカールームの様子を公開した鹿島の公式ユーチューブ「MATCHDAYエピソード36」には、ファンから次のようなコメントが寄せられている。

「岳ちゃんの熱い檄にゾクッとしたわ」
「岳の言葉が熱すぎる」
「鹿島のプライドをかけてって岳が言うと、グッとくる。」
「岳は背中で見せるタイプだと思ってたが言葉でチームをそしてサポーターまで心を突き動かす存在に」
「岳に心揺さぶられた!長年の鹿島サポとしてこんな嬉しい声掛けはない」

 この主将の檄とともにキックオフを迎えた鹿島は、前半だけで3得点を奪って3−1の逃げ切り勝ち。敵地・等々力での川崎戦でリーグ戦9年ぶりの勝利を挙げて鬼門突破を果たした。

 鹿島は今季リーグ戦を4試合残している。数字上はまだ逆転優勝は可能で、少なくとも勝点3差の3位FC町田ゼルビアは上回りたいところ。ポポヴィッチ監督が退任した状況下で、「鹿島のプライド」をかけた戦いを最後の最後まで繰り広げることになる。

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