今週の土曜日は、京都競馬場でデイリー杯2歳ステークス(GII・芝1600m)が行われます。 11年以降に京都芝1600mで開催されたデイリー杯2歳S(計10レース)を見ると、前走で3番人気以内の支持を集めていた馬が9勝2着9回3着8回と…
今週の土曜日は、京都競馬場でデイリー杯2歳ステークス(GII・芝1600m)が行われます。
11年以降に京都芝1600mで開催されたデイリー杯2歳S(計10レース)を見ると、前走で3番人気以内の支持を集めていた馬が9勝2着9回3着8回と良績を残しています。
前走で多くの支持を集めているのは高い素質を裏付ける要素や優れた実績を残している馬と言えます。デイリー杯2歳Sは暮れのGIに繋がる一戦ですし、大舞台での活躍を目指すトップレベルの馬が集います。その中で結果を残すためには、素質の高さや確かな能力が求められるのでしょう。
一方、前走が4番人気以下で馬券に絡んだのは4頭。この4頭の内、3頭がオープン特別以上に出走し4着以内に入っていました。残る1頭は未勝利戦に出走し上がり最速の末脚で勝利を挙げていた馬でした。前走で4番人気以下だった馬については、前走のレース格や上がり順位に注意して取捨は決めたいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走9番人気以下
[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:エイヨーアメジスト、ローレルオーブ、ロヴィーサ
※特に言及のない限り、データは11年以降に京都芝1600mで開催されたデイリー杯2歳S(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるロヴィーサが該当しました。
前走で上位人気に支持されていなくても好走する可能性はありますが、前走で9番人気以下と極端に人気がなかった馬については好走例がありませんでした。
前走で低評価になっているのは、それまでに目立った実績がない馬。または血統や生産牧場などに素質の高さを裏付ける材料がない場合などがほとんどかと思います。レベルの高いメンバーが揃うGIIでは素質や能力の高さが重要になってくるのでしょう。
該当馬に挙げたロヴィーサの前走は9番人気での出走。新馬勝ちこそ収めていますが、その時の2着馬は次走で勝ち馬から1.1秒も離された3着となっており、相手関係に恵まれた印象があります。
また、新馬戦の前走は芝1800mで今回は距離短縮になります。距離が短くなることに加え、メンバーレベルが上がるので前走よりも道中のペースは速くなることが予想されます。前走とは流れの違う競馬になる可能性が高いですし、それに戸惑い力を出し切れないケースも十分に考えられます。
人気でも不安要素を抱えている馬ですし、配当妙味も薄く高い評価は与えづらい印象ですので、ここは本馬を軽視することも一考したいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。