22年のU-18W杯で日本代表打線をねじ伏せたキム・ソヒョン。(※写真はWBSCより提供) 若き怪腕が侍ジャパンの前に立ちはだかるかもしれない。 11月7日、今月13日から開幕するプレミア12に出場する韓国代表の最終メンバー28人が確定。投…
22年のU-18W杯で日本代表打線をねじ伏せたキム・ソヒョン。(※写真はWBSCより提供)
若き怪腕が侍ジャパンの前に立ちはだかるかもしれない。
11月7日、今月13日から開幕するプレミア12に出場する韓国代表の最終メンバー28人が確定。投打ともに2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)と2028年のロサンゼルス五輪を見据えた20代中心のメンバー構成となった。
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直前に故障者が相次いだ影響もあったが、世代交代を象徴する選考となった。その中で小さくない注目を集めそうなのが、中継ぎ右腕のキム・ソヒョンだ。
弱冠二十歳のキム・ソヒョンは、細長い手足に、四角いメガネがトレードマークの剛腕だ。スリークォーター気味の独特なフォームから繰り出す速球は、アマチュア時代から異彩を放ってきた。22年9月にアメリカで開催されたU-18ワールドカップでは日本戦に登板。大会後に巨人からドラフト1位指名された浅野翔吾を163キロの剛速球で見逃し三振に仕留め、小さくない衝撃を与えた。
日本球界のトッププロスペクトである浅野が当時に「手が出なかったです」と言うほどの快速球はKBO(韓国プロ野球)リーグの名門ハンファ・イーグルス入団後も健在。プロ2年目となった今季は37試合に登板して防御率3.76とまずまずの成績を収めていた。
いまだ制球難などの課題は残す。そんな荒削りな若武者を代表に抜擢したチームの期待は高い。リュ・ジュンイル監督は「変化球の制球力がないと思っていたが、そこまで悪くはない。これから大成する選手だ。速球に変化球を巧みに合わせられれば最高の投手になる」と絶賛している。
かねてから日本球界でのプレー願望も口にしているキム・ソヒョン。前途有望な“コリアンエクスプレス”は、このプレミア12をキッカケにして世界へ羽ばたくかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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