JRAは8日、第49回エリザベス女王杯(GI、芝2200m)の枠順を発表した。皐月賞・ダービーで健闘してきた3歳牝馬レガレイラは4枠7番、GI初挑戦の上がり馬ホールネスは1枠1番、約2年ぶりの勝利を目指すスタニングローズは6枠11番から発走…

JRAは8日、第49回エリザベス女王杯(GI、芝2200m)の枠順を発表した。

皐月賞・ダービーで健闘してきた3歳牝馬レガレイラは4枠7番、GI初挑戦の上がり馬ホールネスは1枠1番、約2年ぶりの勝利を目指すスタニングローズは6枠11番から発走する。

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■内枠の逃げ・先行馬に妙味

京都で行われた過去10回において、1枠が最多3勝で【3.1.1.13】勝率も16.7%でトップ。続いて2枠【2.2.2.14】と6枠【2.1.1.16】が勝率10.0%、8枠【2.2.0.23】が勝率7.4%と続く。残る1勝は3枠で【1.2.1.16】の成績。真ん中枠の4枠【0.0.3.17】と5枠【0.2.1.17】は、勝ちこそないが複数馬券絡みがある。7枠は【0.0.1.25】と大不振。3番人気以内でも【0.0.0.3】と唯一好走馬が出現していない。

レガレイラは連対のない4枠。過去には3番人気レーヴディソール(11着)、1番人気モズカッチャン(3着)、2番人気のクロノジェネシスやジェラルディーナ(ともに5着)など上位人気勢でも取りこぼしが発生している。身動きがとりづらく、レース運びが難しい枠と言えそうだ。

外枠不利の定説通りで内めの枠の馬券絡みが多いのは、Bコース替わり2週目である点が影響していると考えられる。京都ロングラン開催の今年も開催開始の時期は過去と同じで6週目。例年の傾向であれば内枠優勢となる。

1~3枠に入った3番人気以内馬は【5.2.2.2】勝率45.5%、複勝率81.8%、回収値も単勝223、複勝141と高水準。1~3枠を脚質別で見ると、逃げ・先行【1.4.2.10】、差し【5.1.1.20】、追込【0.0.1.13】と、勝ち星は差し馬に集中。上がり馬ホールネスは想定3番人気で過剰な感が否めないが、荒れた馬場は苦にしないタイプで内枠を活かすことはできる。3枠のモリアーナは距離延長が好感で位置取り次第では差し脚を伸ばしてきそうだ。そしてコンクシェルは先手を主張できる2枠。内枠の逃げ先行馬は複勝率41.2%、複勝回収値115をマークしており、配当妙味を狙って2列目でケアしても。

6~8枠に入った3番人気以内馬は【2.2.1.6】と、悪くはないが内めの枠よりも精鋭を欠く。脚質別では、逃げ・先行【0.2.1.13】、差し【4.1.1.20】、追込【0.0.0.28】。外めの枠に入った差し馬は頭も十分ありえる。先行脚質のスタニングローズは割り引きが必要か。

■今年は馬場の傷みが早い

今年は雨の開催が多く馬場の傷みが激しい状況で、Bコース替わり初週の先週でさえも、内をあけて走るシーンが多く、直線も内が伸びず馬場の真ん中あたりからの差しが決まっていた。先週の京都芝外回り、対象5レースの枠別成績を見ると、1~4枠が【1.4.1.19】、5~8枠が【4.1.4.21】と外枠優勢。大雑把なデータではあるものの、ある程度指標にはなるだろう。

内枠を活かすには、道中でいかにロスなく馬場のきれいなところを通れるか、勝負所でいかにスムーズにグリーンベルトへ持ち出せるか、2つがポイントになり、外枠の方がレースをしやすい可能性もある。内枠勢は騎手の腕も大きく影響しそうだ。揉まれ弱いサリエラは外めの枠をゲットした一方、大不振の7枠。ただ、今年の馬場状態であれば、控えて終いを活かす競馬ならチャンスがあるかもしれない。

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