上沢は先発としてしっかり試合を作れる存在だ(C)Getty Images 今オフのFA市場では投手のラインアップも注目を集める。 リーグ優勝を果たしたソフトバンクでは右腕、石川柊太は人的、金銭ともに補償が発生しないCランクとみられる。20年…
上沢は先発としてしっかり試合を作れる存在だ(C)Getty Images
今オフのFA市場では投手のラインアップも注目を集める。
リーグ優勝を果たしたソフトバンクでは右腕、石川柊太は人的、金銭ともに補償が発生しないCランクとみられる。20年に最多勝、最高勝率の2冠に輝き、先発、中継ぎもこなせるという使い勝手も魅力。宣言すれば複数球団の争奪戦必至となりそうだ。
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ロッテも先発、中継ぎ経験を持つ西野勇士がFAイヤーとなっている。今季は9勝(8敗)、防御率3.24をマーク。こちらも経験豊富とあって、宣言すれば獲得に乗り出す球団はありそうだ。
そして日米をまたいでひそかに去就判断が注目されているのは、今季、日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦した上沢直之にもある。
レイズと1月にマイナー契約を結び、招待選手でキャンプに参加。その後、レイズからマイナーへの合流を通達され、契約条項を行使してレッドソックスに移った。4月28日にメジャー初昇格を果たし、2試合に登板して勝敗付かず、防御率2.25だった。
5月以降はレッドソックス傘下3Aウースターで過ごし、マイナーでは20試合登板で5勝4敗、防御率7.63で米球界での1年目を終えた。
9月に日本の帰国の際には来季以降、日米球界含め、どのような選択を行うか熟考する姿勢を見せていた。
そして上沢が日本球界に戻ってくるとするならば、多くの球団が興味を示す存在ともなりそうだ。
2023シーズンはパ・リーグ最多の170イニングを投げ9勝をマーク、21年にはキャリアハイの12勝をマークするなど、しっかり試合を作れる右腕として知られる。
年間通してローテーションを守れる先発投手はどの球団も求めており、仮に市場に出てくれば争奪戦必至とも見られる。
同僚の例もある。日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦した有原航平は22年オフに帰国。ソフトバンクと3年契約を結び、日本球界復帰初年度の23年は10勝、今季は14勝をマークし、日本ハムの伊藤大海と並び最多勝に輝くなど、リーグを代表する右腕として存在感を示している。メジャーに挑戦したブランクはあっても、実力を備えている投手は引く手あまたとなることは過去の例も証明している。
上沢がどのような選択肢を選ぶか、まだ見えていないが、最近でも日本ハム時代の同僚、宮西尚生のSNSに登場。交流を深めている様子がアップされるなど、日本ハムファンの再合流への期待も高まっている。
米球界も経験したタフネス右腕が、今オフFA市場のキーマンの一人であることは間違いないようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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