2年連続7度目の全国リーディングへ向け、今年も快進撃を続けるC.ルメール騎手。11月4日終了時点、2位・川田将雅騎手に30勝差をつけ、今秋もチェルヴィニアで秋華賞、アーバンシックで菊花賞とGIを連勝し、エリザベス女王杯にはレガレイラ、マイル…
2年連続7度目の全国リーディングへ向け、今年も快進撃を続けるC.ルメール騎手。
11月4日終了時点、2位・川田将雅騎手に30勝差をつけ、今秋もチェルヴィニアで秋華賞、アーバンシックで菊花賞とGIを連勝し、エリザベス女王杯にはレガレイラ、マイルCSにはブレイディヴェーグとシックスペンスのお手馬2騎のどちらに騎乗するのか、注目される。
ビッグレースでお手馬がバッティングするケースも多く、競馬ファンのあいだでは「ルメールが足りない」と言われるほど。ここでは、そんな深刻な「ルメール不足」の裏側にある、乗り替わり状況を考察していく。
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■ルメール乗り替わりの成績を調査
「ルメール不足」を象徴したのが、今年の菊花賞。トライアル・セントライト記念を乗り替わりで制したアーバンシック、デビューから5戦で手綱を取ったへデントール、古馬2勝クラスを勝ち上がって挑んだアドマイヤテラ、WASJ第2戦を制したシュバルツクーゲルを含めれば「前走・C.ルメール」からの乗り替わりが4頭に及ぶ事態が起きた。
結果はご存知のとおり、ルメール騎手が選択したアーバンシックが制し、戸崎圭太騎手のへデントールが2着、武豊騎手のアドマイヤテラが3着と「前走・C.ルメール」が馬券内を独占。3連単1万9390円の万馬券を記録した。
実際、ルメール騎手からの乗り替わりで最も結果を残しているのが戸崎騎手で、2024年は乗り替わり事例最多の7勝を誇る【7.7.4.11】の複勝率62.1%だった。
ちなみに、過去3年(2022年1月~2024年11月4日)、ルメール騎手が継続騎乗の場合は【151.92.71.243】で勝率27.1%、43.6%、56.4%。これを指標に10鞍以上のケースを対象にしたランキングは以下のとおりだ。
▽勝利数TOP5 戸崎圭太 【23.13.9.52】 川田将雅 【15.10.5.17】 横山武史 【14.8.8.50】 武豊 【9.4.3.29】 M.デムーロ 【5.2.2.13】
▽複勝率TOP5 川田将雅 63.8% 戸崎圭太 46.4% 三浦皇成 45.5% M.デムーロ 40.9% 松山弘平 38.5%
▽単勝回収率TOP5 M.デムーロ 187% 浜中俊 146% 北村宏司 117% 松山弘平 109% 武豊 96%
前述の戸崎圭太騎手、これに川田将雅騎手と横山武史騎手も上位にランクインし、単勝回収率で見ればM.デムーロ騎手も「買い」と判断できる。ただし、2024年に限定すれば、国内外で活躍中の坂井瑠星騎手は【2.2.2.5】で複勝率54.5%と高く、今後上位へランクインする可能性は大いにある。
なお、ルメール騎手から乗り替わりで結果が出ていない、という不名誉なランキングは以下のとおりとなっている。
▽複勝率ワースト5 丸山元気 8.3% 横山和生 15.4% 岩田康誠 17.6% 田辺裕信 21.4% 団野大成 21.4%
今年も年末まで続くであろう深刻な「ルメール不足」。主にノーザンファーム生産馬を取り巻くルメール争奪戦の先にある乗り替わりは、うまく付き合えば馬券妙味を求められる「イベント」と捉えることもできるはずだ。
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