フェルスタッペンが久しぶりに歓喜の雄叫びを上げた(C)Getty Images 4年連続のF1ドライバーズタイトル獲得を目指すマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、11月3日に行われたブラジルGPで今季8勝目を挙げた。予選、決勝で起き…
フェルスタッペンが久しぶりに歓喜の雄叫びを上げた(C)Getty Images
4年連続のF1ドライバーズタイトル獲得を目指すマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、11月3日に行われたブラジルGPで今季8勝目を挙げた。予選、決勝で起きたさまざまなアクシデントを乗り越え、スペインGP以来となる11戦ぶりの勝利を手にしている。
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雨の影響により予選は幾度となく赤旗中断となり、フェルスタッペンはまさかのQ2敗退。さらにパワーユニット(PU)エレメント交換によるペナルティで、17番グリッドと後方からのスタートを強いられることに。
だが、カーナンバー1はスタート直後から猛烈な追い上げを繰り広げる。1周目で6台をかわすという離れ業をみせると、その後も順位を上げていき、32周目の赤旗中断時にはすでに2位に浮上。レース再開後もセーフティカー導入となるなど荒れた展開が続く中、43周目、ついにトップに躍り出た。
そこから、ファステストラップを更新しながら首位を独走、フェルスタッペンは69周のレースで最後はトップでチェッカーを受けることとなった。
今季は勝利を重ねていた前半戦から一転、夏場からはマシンの戦闘力不足が露呈し、マクラーレン、フェラーリの後塵を拝するレースが続いた。しかし予選から劣勢となった今回のブラジルで、フェルスタッペンがエースドライバーとしての意地をみせ、レッドブルチームに久々の歓喜をもたらした。さらにドライバーズタイトル争いでも息を吹き返したと言えるだろう。
海外でもブラジルGPの走りを大きく報じている。米メディア『SBNATION』では今回のフェルスタッペンのパフォーマンスを「背水の陣で偉大なドライブを披露した」と綴っており、「フェルスタッペンはグリッドを切り裂くように走り抜け、5周目には9位、15周目には6位、30周目には2位まで順位を上げた」と展開を振り返っている。
また、「彼はファステストラップを刻み続け、他を寄せ付けない圧倒的な勝利を収めた。この勝利により、タイトルレースでノリスを引き離しただけでなく、ドライバーズチャンピオンシップのトロフィーに手をかけた」と勝利を称えるとともに、「フェルスタッペンは、次回のラスベガスGPでタイトルを獲得できる可能性がある」と指摘している。
その上で同メディアは、「日曜日はおそらく彼にとって最大の挑戦だったはずだ。グリッドの後方から、困難な条件の中で、フェルスタッペンはまさにチャンピオンが、そして伝説のドライバーがするべきことをやり遂げた」と改めて今回のレースでの偉業に賛辞を贈っている。
混乱が続いた中、王者としてのパフォーマンスをみせつけたフェルスタッペン。まさに神懸かり的な走りで、4年連続タイトル獲得へと大きく近づいた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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