高難易度にして年間ベストゴール級の超絶ゴラッソ弾が話題を集めている。 11月4日にえがお健康スタジアムで行われたJ2リーグ第37節で、ロアッソ熊本が3-1でベガルタ仙台に勝利した。その前半16分に生まれた同点ゴールが、熊本のエースFW石川…
高難易度にして年間ベストゴール級の超絶ゴラッソ弾が話題を集めている。
11月4日にえがお健康スタジアムで行われたJ2リーグ第37節で、ロアッソ熊本が3-1でベガルタ仙台に勝利した。その前半16分に生まれた同点ゴールが、熊本のエースFW石川大地によるスーパーゴールだった。
最終ラインでのゆっくりとしたボール回し。この時点では得点の予感は皆無だったが、右CBの大西遼太郎がセンターライン手前から最前線へロングボールを送り込むと状況が一変する。タイミングよく動き出して相手CBの間からDFラインの裏を取ることに成功した石川が、そのままボックス内まで走り込む。そこから前を向いた状態のまま、ほぼ真後ろの上空から落ちてきたボールを右足ダイレクトで合わせ、ゴール右隅へ突き刺したのだ。
スタンドのファンからもどよめきが沸き起こったこのゴラッソ弾に対して、SNS上には次のようなコメントが寄せられた。
「ノートラップランニングボレー隼シュートやないか!!」
「キャプテン翼の世界だよね」
「改めて見直しても 石川ハンパないって!!」
「デルピエロみたいなゴラッソ。素晴らしい。」
「これJ2の年間ベストゴールになると思う」
■“覚醒モード”で2ケタ10得点到達
1996年2月22日生まれの28歳、茨城県出身の石川は、水戸啓明高校時代に選手権に出場して活躍した後、桐蔭横浜大学に進学して全日本大学選抜に選ばれるなど腕を磨いた。2018年に当時J2だったFC岐阜でプロのキャリアをスタートさせた後、故障に苦しみながらも実績を積み、ガイナーレ鳥取に所属していた2021年にJ3で15得点をマークし、2023年に熊本に加わった。
その昨季、開幕から3か月足らずで9得点をマークしてブレイクした石川だったが、5月に右膝前十字靭帯損傷と右膝外側半月板損傷という選手生命が危ぶまれる大怪我を負って長期離脱を強いられた。復帰した今季も3月下旬から負傷で約1か月の離脱期間があったが、6月以降はスタメンに定着し、8月下旬からゴール量産の“覚醒モード”に突入。この日、右足ボレー弾に続いて後半16分にはダイビングヘッドで2点目を奪い、今季のゴール数を2ケタ10得点に伸ばした。
試合後、DAZNの中継で実況を担当した吉田明央アナウンサーも「これが熊本のエースストライカー!石川大地!!まさに真骨頂!スーパーゴールでした」と改めてコメントしたボレー弾。28歳の石川大地。間違いなく今後、さらなる注目を集めることになりそうだ。