WBCにもキューバ代表の一員として参戦していたモンカダ。(C)Getty Images キューバ人スラッガーの動向がにわかに注目を集めている。今オフにホワイトソックスから来季2500万ドル(約37億5000万円)のオプション契約を破棄されて…

WBCにもキューバ代表の一員として参戦していたモンカダ。(C)Getty Images

 キューバ人スラッガーの動向がにわかに注目を集めている。今オフにホワイトソックスから来季2500万ドル(約37億5000万円)のオプション契約を破棄されてFAになったヨアン・モンカダだ。

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 彼の動静が話題となるキッカケは、他でもない本人のコメントにある。現在プレミア12に出場するキューバ代表の合流し、韓国での事前合宿に参加中のモンカダは、韓国メディア『OSEN』などの取材に対して「韓国やアジアのトップリーグでプレーしたい気持ちはある」と発言。現地メディアを驚かせたのだ。

 リップサービス的な要素を含んではいた。ただ、怪我による成績不振からホワイトソックスから契約を破棄されてしまった彼の現状を思えば、アジアで心機一転を図る可能性が「ゼロ」というわけではないだろう。

 現在29歳のモンカダは2016年にレッドソックスでメジャーデビュー。キューバ出身のトッププロスペクトとして期待を集めていたが、近年は相次ぐ故障もあって成績が低迷。4月に左内転筋の肉離れで戦線離脱を余儀なくされた今季は、出場12試合にとどまり、打率.275、0本塁打、OPS.756と精彩を欠いていた。

 そんなモンカダの発言に韓国メディアは敏感に反応。日刊紙『毎日経済』は「韓国球界に入るとなると実現の可能性は非常に低い」と指摘しつつ、NPB挑戦については「不可能なことではない」と断言。そして次のように続けた。

「もしも、モンカダが本当にアジア市場に目を向けたとして、相対的に遥かに優れている日本を選択する可能性が高い。NPBはKBO(韓国プロ野球)とマネーゲームでも全く不利な立場にならない場所だ。巨額契約の規模ではメジャーリーグにこそ勝てないが、KBO球団が新助っ人選手に出せる上限100万ドルなど馬鹿にできる契約を提示することはできる」

 さらに同紙は韓国球界関係者の情報として「まだメジャーリーグでやれる可能性を持った選手が韓国で高年俸を得るのは不可能だ」と指摘。そして、「環境の良さなどを求めてアジアに来るとしても、NPBと競争してKBOでモンカダ級の選手を捕まえることができる可能性はほとんどない」と否定的な見解を記している。

 仮にモンカダが日本球界に電撃参戦となれば、世界的な話題となるが、果たしてどうなるか。いずれにしてもプレミア12以降にさらに活発化していくであろうアジア球界の移籍市場から目が離せないのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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